昨日の新聞を見て涙が止まらくなりました
一人の男性が被災現場の瓦礫のなかで膝を折り
顔は涙で歪み、座り込んでいる写真です
3月17日の読売新聞夕刊の記事を載せたいと思います
母と妻眠る道路脇「ごめんな」
母と妻の遺体が道路脇に放置されている。
行政に収容を要請すると、「手が足りない」と断られた。
東日本巨大地震で壊滅的な被害を受けた宮城県女川町。
同町女川浜の無職平塚義勝さん(66)は、愛する人の亡がらを目前に、
ただ手を合わせるしかない。
地震が発生した11日午後、平塚さんは近所の知人宅にいた。
慌てて自宅に戻ると、足の悪い母みのりさん(93)が、
近くに住む妹に助け出され、自宅前の路上で椅子に座っていた。
傍らには妻ヒロ子さん(61)がいた。「どうやって逃げようか」。
そう考えていたところ、巨大な津波が襲ってきた。
大量のがれきとともに、あっという間に約10メートル流された。
しっかりとみのりさんの腕を脇に抱えていた。2人とも胸まで水につかり、
がれきに体を挟まれた。
「苦しい、苦しい」。
みのりさんはそううめき、しばらくして息を引き取った。
「おばあさん、ごめんな」。
がれきの間から何とか脱出した平塚さんは、
泣く泣くその場を離れ、町立病院に向かった。
ヒロ子さんは見失っていた。
翌日、現場に戻ると、
がれきの下敷きになっているヒロ子さんを見つけた。
がれきをノコギリで切り、遺体を引き出すと、
地面に横たえて毛布を掛けた。
みのりさんの遺体は、がれきのすき間から見えるが、外に出せない。
平塚さんは今、身を寄せている町総合体育館から
毎朝約15分歩いて現場に向かう。
2人の遺体に手を合わせるためだ。
「寒いだろう。冷たいだろう。
きょうも出してあげられなくてごめんな。もう初七日なのに・・・」
一緒に暮らしていた長男の勝さん(38)とは、まだ連絡がついていない。
こんな事があって良いのでしょうか?
一輪の花も添えられない、虚しさ 悲しさ 辛さ・・・・・。
まだまだこの様な悲惨な現場が数多くあるのかと思うと
胸が痛い・・・・。
今朝庭でまだ懸命に咲いていた水仙の花を
亡くなった方々に手向けられたらと思います・・・・・・合掌。