きな粉の方はよもぎにしました。
春の息吹をお供えに。
甘いもの好きだった義父に。
ぼたもちを作りながら
私の父が『おぼた』『おぼた』と言って
母が作る横ではしゃいでいたのを思い出しました。
大好物でしたから。
秋はおはぎ 春はおぼた
そう言う事だったのでしょう。
先日は友人宅の庭のハナモモ(花桃)を一枝もらいました。
実家にも私の祖母が植えたハナモモがあり
一本の木から白色と桃色と混ざりとの3種の花を咲かせるのです。
家を建て替える際にその木が邪魔になると
なり切り倒そうかとなりましたが
余りにももったいないとなり
裏の畑の隅に移植しました。
それから約半世紀
毎年きれいな花を咲かせています。
ハナモモは春先になると
明治生まれの祖母を思い出します。
祖父母や両親はすでにおりませんが
食べ物や木々花々などを
記憶に残してくれていることは
私の人生を豊かにしてくれているのですね。
御先祖さまに感謝するお彼岸です。