MOLE / 生きてる証拠の備忘録

継続は力なり、というので、
出来る限りは毎日書くつもりです、多分。

彼岸島が最悪の展開で頭にきた

2016-03-09 23:30:54 | 趣味
漫画にはファンがいて、特にストーリー漫画
の場合はキャラに対する感情移入だったり
思い入れであったりが、少なからずあるはず。

彼岸島という漫画は、2002年から連載開始。
既刊54巻という大長編の漫画である。

つまり14年という時間をファンと共有して、
これからどういう展開になるのかを楽しみに、
もはやギャグ漫画だ、と揶揄されようが、
ファンはそれでも読み続けているわけだ。

遅ればせながら、最新巻である、
「彼岸島 48日後...」の5巻を購読。

もうあまりにも有り得ない展開。



はいこれ。これ、1巻からずーっと居る、
ユキというヒロインの成れの果て。

彼岸島という吸血鬼の島を脱出して、
本土に辿り着いたが、生き別れになっていて、
そして再会したと思ったら、
邪鬼(オニ)という化物に変身してたという展開。


いやいや。

この14年間、ユキにまつわるエピソード、
どんだけあったんよ。ユキを助ける為に
吸血鬼となって心臓を自ら引きちぎって
死んでいったケンちゃんの立場はどうなるん。

ワンピースでエースが死ぬのとは意味が違う。

奇をてらうとか、読者の意表を突くとか、
驚かせたいだけで描いてるんじゃないのか。

主人公が悲しみや憎しみを背負う為に
越えるべき試練として、同じような展開は
ある。でも、この主人公は既にどれだけの
悲しみと憎しみを背負っているかというと、
敵のボスに兄を吸血鬼にされて殺され、
親友も吸血鬼にされて見せしめの上で殺され、
仲間という仲間がほぼ全員殺されて、
もはや、
最高潮にメーターは溜まりきってんだよ。

その中で唯一の希望がヒロインのユキであり、
14年間読者と共に歩んできた最後の望みが、
こんな形で終幕というのは、本当に悲しい。

単行本派なので知らないだけで、
ここから急展開があるかも知れないけれど、
邪鬼になった者は助からないので、
逆にユキだけ助かっても、それはそれで
おかしな展開なので、もう諦めるしかない。

るろ剣で薫が死んだとされた時は、
ストーリー上必要な展開だと思ったし、
多分死んでない、という希望もあったから、
あれはとても良かった。

でも本当にこれはない。有り得ない。

もう単行本買うの止めようかな。
持ってる本も全部燃やしてやろうかな。

今度プロの編集さんと話す機会があったら
聞いてみよう。久しぶりに漫画を読んで
最悪な気分になった。