サイコパス☆ランチ

40代の新米パパ・1級建築士で宅地建物取引士【ゆりかご打法・中川修一朗】が、住宅関連を熱く語る暴走日記

基礎配筋中

2005-12-13 19:23:45 | 建築でバンザイ★
以前に【基礎工事】の前の地業工事の画像をアップして、いろいろと解説しました

今回はその続きで、建物の基礎の骨組みでもある【配筋】の写真です

格子状にグレーの細い棒が組んでありますが、これがいわゆる【鉄筋】というものです。今世間を騒がせている【構造計算書偽造問題】では、この鉄筋を規定の量より減らしている為に、強度に大きな問題が発生しているのです

これは木造2階建住宅の基礎なので木造住宅より強度が必要とされるマンションなどで使われる鉄筋よりは細い物をおりますが、それでも建築基準法で必要とされる本数・間隔より安全側の設計をして施工をしています 安全側の設計と言うのは、必要とされる強度より多くの外力にも耐えうる強度を有するように設計しておくことをいいます。この当たり前のことがなされていない…どころか、故意に強度を落としたということは、人間失格なんて言葉だけでは片付けられない程のひどい事をしているということです

話を戻しましょう

この状態は、【ベタ基礎】の【耐圧盤】を作るために鉄筋を組んでいるところです 専門用語が分かりにくい方は、建築用語を調べられるサイトを覗いてみて下さい 基礎の出来上がりは簡単に説明すると、凹の字型の形状になります。建物の荷重を直接支えるのが基礎の【立上り部分】であり、その荷重をさらに地面へと均等に落としてあげるのが【耐圧盤】の部分なのです 

建物の基礎は、【鉄筋】と【コンクリート】によって構成されます。なぜこの二つの材料が使われるのかはまた後日ご説明します