不幸は突然にやってきます。昨晩のことです。
風呂の蛇口が止まらなくなりました。蛇口の根本から水漏れというのではなくカランを回してもずーっと蛇口から水が出つづけるという状態です。
バカ夫婦が引っ越してきてから風呂場についている水栓です。それだけで22年経っています。
この家屋が新築のときに設置されたものだとすると24年経っているってことです。
経年で壊れてもしかたがない年月を経ています。
運がいいというかなんというか、水栓根本の偏芯管に止水栓が付いています。その止水栓をマイナスドライバーで閉めることで水栓の水を止めることができ家屋の他の水回りが使えました。
風呂場についている混合栓は、TOTO TMJ40CX というタイプです。
写真を出しましたが、水垢で汚いやんとかは突っ込まないでください。それだけ激貧家庭は私の皮膚病で荒んでいてとても家屋の細かい掃除をしている時間がないってことなんです。
こやつの開閉ユニット故障なので交換部品が出るのかネットで調べます。
TOTOでは「保守部品の提供は終了しました」となりますが、まだ市場には流通しているらしく、ネット通販モノタロウ等で部品がでます。
我が家のやつは、TOTO TH5771 (別表記だと TH577-1 ともあります)らしく、右端のつまみもセットで税別3290円でした。
即日出荷商品だったので、ネット注文すれば3日程度で手元に部品が来ることになります。
嫁と部品交換で延命するか、こやつを隠居させるか家族会議です。
現状にてサーモスタット側のレバー操作にてギシギシと違和感があるので、サーモスタットユニットが寿命を迎えるのも近いだろう。それの予防交換も必要なのでは?
そこまで部品代投資して延命する価値ある?安物新品へ交換しないかい。という結論になりました。
では、近所のホームセンターで売られているであろう安いメーカーはどんなのよ。とホームセンターのネット販売ページを調査します。
SANEI とか KVM とかが安いメーカーで、TOTO が高いメーカーですね。
で、よくよく調べると、風呂場に来ている水道管に2サイズあるらしい。
20年以上前のサーモスタット付き混合栓は湯量確保するために太い管の場合があり、そのときはサイズを変更するアダプターが云々カンヌん...。
我が家って、無駄に中途半端なランク上の部材が付いているんだよなー。それもブランドもデザインも統一されていないのがついているので、今の混合栓も変態サイズのものがついている可能性を考えます。
今、ついているのがTOTOで....
TOTOの偏芯管(壁から生えて混合栓本体へ繋がっている管)を再利用すると仮定したら、混合栓本体だけでの交換ってできるのかしらん?と邪な考えへ...
偏芯管に止水栓もついていることだし、こやつを残して上だけ交換できないかと調べます。
すると、SANEIさんのページにて TOTOの主なサーモ用の偏芯管はサイズが違うらしくアダプターが云々とでますよ。やっぱりTOTOはちょっと違うんだとなります。
うーん。と悩みます。
次の2案です。
案1)
とにかく安い混合栓をゲットする。
混合栓に付属する偏芯管をとりつけてみる。
もし壁に来ている水道管がサイズが違うときは、再度ホームセンターへ出向いて変換アダプターを追加購入して取り付けする。
案2)
TOTOの混合栓を購入すれば、壁に残っている偏芯管をそのまま再利用して本体のみを取り付け交換できるのではないか?
現状の偏芯管を再利用できるのであれば壁にきている水道管サイズを心配する必要もなくなるぞ。
ここまでが昨晩に検討した内容です。
本日です。ちょっと遠いところにある大きいホームセンターに出向きました。屋号後ろに「Pro」って付くところです。
8800円からで、上はきりがないぐらいまでのいろんな種類の混合栓が展示されてます。
SANEIってメーカーが一番安いですよ。
で、SANEIだとして、もしものアダプターが必要になったとしたら、アダプターを含めたら幾らなのよって、アダプターが売られているのも確認します。
アダプターの追加費用を考えるとなかなかですよ。
どうすっかなーって店員に確認してみると、
確かに20年以上前の混合栓にて根本の水道管サイズが大きいタイプの家屋がある、またはハイツ系のマンションに導入されているとのこと。というか、そのタイプの混合栓はすでに寿命を迎えていて多くはリフォームして水道管サイズを今の標準に戻しているからアダプターは在庫してなくて取りよせになるかと....。私があれそうだよねって確認したら、そうそうそれです。まだ在庫ありましたね。とかで...
ともかくサイズが違う確率高いらしい。
さらにですよ。SANEIさんのそのアダプターでいけると思いますが、もしかしたら別のタイプの可能性もありますよ。そういうリスクもあるので、今はTOTOがついているのであればTOTOを選択して偏芯管を残して取り付けというのもアリですよ。ただし、たとえTOTOといえども偏芯管と新本体とのネジサイズが違う可能性あり。でもTOTOなら変換アダプターはあるはずです。なんといってもTOTO同士での変換だから間違いはないかと思います。ただし取り寄せになりますよ。
等々、20年ぐらい前にいろいろとなにやら規格変更のようなものがあったらしい。
それから20年経っているので今となっては部材情報も怪しいらしい。
で、実際にどれを買うかと品定めになって、さらにケチがついた。
なんとなんと、コロナ禍で部材が云々ってやつですね。
店頭に沢山展示されているが実際に在庫しているのはそんなに種類がありません。安い商品は品切れです。取り寄せとなっていても実際に納品されるかはわからないとかなんとかで....
そんななかでTOTOの部材が在庫していた。他の選択肢はほぼなくそれを購入することになります。
倉庫から出てきた箱がストレッチフィルムぐるぐる巻きだった。TOTOがどういった体裁で商品を出荷しているのかは存じていないが段ボール元箱をラップ巻きで出荷ということなんだろうと思った。
散財金額は、10800円+税1080円=11880円です。
正月から自分の体に自動車の不調にと突然の散財が大過ぎです。すでに何年間分かの散財をしているような気分です。
さてさて....
帰宅してからです。取り付け説明書が付いているよね。作業する前に一応確認するかと箱を見つめます。そうしたら...。慌ててカメラの準備です。
あれれれれ...
うーん???
これって一度箱が開けられているよ。
だあーっ。まじめに金出して新品購入しているのにメーカー出荷時ではなく開封品が回って来たよ。
「開封品じゃないか。ボケなす」って文句言うたところで地方都市で殿様商売しているようなショップがド素人相手にどんな態度するのかは目に見えてます。開封品をことわりもなく出したショップが問題ありなのに、客のことをバカにして嫌な思いをして返金されるのがオチというものです。
当地でのホームセンターにていい思いがほどほどにないのでクレームはなるだけさける努力を....
つまり自分の意見を捻じ曲げて....
あーっ、ストレス溜まるー。俺の皮膚病が酷くなったらどないしてくれんやー。と、口を尖がらせて青空に向けて吐き捨てよう。
箱の中身を確認します。
中身を見たら指紋がペトペトついているので、間違いなく開墾して中身を取り出されてます。
付属品は全部そろっているみたいです。
ということで取り付け開始です。
古い混合栓本体を取り外しました。
偏芯管がそのまま再利用できるか確認しますよ。
偏芯管の角度調整とかはせずに片方にだけ新しい混合栓をドッキングしてねじ止めしてみます。
ねじ止めしてみます....。
ねじ止め.....。
うん?あれ?
いつまでたってもネジがくるくる回ってネジ溝に食いつく気配がありません。
皮膚病でステロイドばっちりで指の感覚がおかしいからなー。この程度のねじ止めすら苦戦するってことか?ばかばかしいなー。
とかなんとか思いつつ、ノギスでネジ径を計測比較します。
あちゃーっ。旧偏芯管のネジサイズが大きいじゃんか。
ホームセンターで説明もらった通りだわ。
ということで、偏芯管も外すことにします。
この手の水道用品って、シールテープ巻いてねじ込んであるだけという認識なんですけど、阪神大震災であちこちの家庭の復旧するときに手伝ったときは手でグイっとすれば回ったんですけど....
あちやーっ。こやつはがちがちに食いついていて回りませんよ。
フンフンとゆすってみたり、先端を握りしめて体重かけてみたりしてもびくともしない。
私が阪神大震災で経験した乏しい知識では太刀打ちできないようです。
インターネットをググります。そうすると、下手くそ工務店はシールテープだけでの防水をできずにボンドを入れて固定する事案がどうこうとか....。
うそでしょー。ボンドって可能性があるのかよ。
対策方法は基本なし。差込ネジが緩むか壁内の配管が壊れるか力の限り捻じるしかない。というのが世の常らしい。
どないなん?やっぱりこの家屋は変態住宅なんだわと実感する。
巨大モンキーを持ち出します。鉄パイプ延長します。
壊しても仕方がない覚悟を決めて鉄パイプをえいやー。
にゅりゅーっってヤバイ感じの当たりで回りました。スバル弄りで経験したネジ山がダメになったりネジが曲がってダメになったときの当たりに似ています。
どうなん?って恐る恐る抜き取るのですが、ずーっと粘るような不思議なテンションがあるままで....
引っこ抜いたらーゴムカスのような微妙な粘りのあるようなものがまとわりついたネジ溝が出てきました。
どういうこと?
壁にアダプターのようなもので強引に固定されている管を見ると不思議な逆止弁のような....
なんじゃろこれ?と弄るとゴム筒が出てきて....
大きい穴にゴム筒のようなものをボンド状のものを突っ込んでちょっとサイズを小さくしてTOTOの偏芯管がボンド状のもので差込固定されてました。
どうすんだよこれ。
ともかく金属の変換アダプターというものでもなく単なるゴム筒のようなもので変換されていたので、ネバネバしたそやつを全部掃除します。
中をのぞくと奥に突起があり、その奥にゴムシールのようなものがちょっと見えてます。手前の金属部分と奥の菅本体とで明らかに金属の質感が違います。
これって大きいサイズに変換されているのでは?と考えます。
ダメ元です。奥の突起に貫通ドライバーの刃先をあてて緩む方向にコンコンと叩いたら回りました。手前だけくるくると回りますよ。
抜き取ったものは大きくするアダプターでした。
細い管だけになりました。変換アダプターの厚み分遠くの位置に細い管の出口が来るのかと思ったら、バスルームの壁に寄り添う位置にすっと自立して接するのよ。
つまり、細い管の出口がバスルームの壁にぴったりとなるように施工していた。
ともかく、細いなにもかざりっけのない水道管がバスルームの壁にぴったんこの位置になっています。このまま新しい混合栓がぴったんこで取り付けできないかなー....。
その前に....
取り外した古い偏芯管と、購入した散水栓についている新しい偏芯管を比較します。
うーんうーん。水道管にジョイントするネジ溝がどうみても一緒です。ノギスで測っても一緒です。
そうなると、最初についていた変なゴムアダプターを復元して取り付けしないといけないのか?と悩むのですが....
パッと見に、今壁に見えている細い水道管のねじ切り部分にそのまま取り付けできそうなのよね。
試してみよう。
クリクリと古い偏芯管をダイレクトに水道管に接続できちゃった。
なんで?どうして?なぜにわざわざ大きいサイズに変換してから、中にゴムと接着剤のようなものを突っ込んで元のサイズに戻して偏芯管が差し込まれていたのさ。
疑問符が沢山なんですが....
ここで作業を中断して、なぜにこうなっているのか無駄に考えてみる。
家を建てた工務店はバスルーム壁に水道管出口がぴったりとくるように施工した。
水道屋がもちこんだ混合栓が大きいタイプの取り付け口だった。
その偏芯管を取り付けるために大きくするアダプターを取り付けた。アダプターがバスルームに飛び出すのが嫌なので無理やり壁の奥に押し込んだら、水道管がたわむことで壁内に埋没成功。埋没したものがバスルームに飛び出さないようにクリップめいたもので壁に固定。
しかし、取り付けしたものの....
なにかトラブルがあった?たとえば大口径混合栓に見合う湯量が確保できなかったとか、だって給湯器はそんなに大きいタイプついてなかったし...
それで混合栓を小さいタイプに取り付けしなおしになったとか...
やり直し業者が最初の業者と違うとかで壁内水道管がどうなっているのかは不明。ともかく壁には大きいジョイントが来ている。
そこに小さくする変換アダプターを付けるとバスルームに飛び出してします。壁内に押し込もうとしても水道管たわみ幅いっぱいで入る気配がないとかで変換アダプターをあきらめる。
その水道業者のノウハウが大は小を飲み込める理論でゴム管+ボンドで小さいサイズの偏芯管を固定に成功。
というアラスジはどうでしょうか?
2000年前後の工務店仕事はこんなものということなんでしょうか?
とか想像しても仕方ないですね。
ともかく今は、この家屋を設計したときのものと思われる水道管がばっちりバスルームの壁に来ており、そのジョイント口に偏芯管がアダプターもなくジャストフィットしているんです。
まあー当たり前の状態になったってことですよね。
新しい偏芯管にシールテープを巻いてねじ込んでいきます。もちろんボンドなんて使いませんよ。
私はきつきつまでねじ込まない派です。力いっぱいねじ込むことはしませんよ。
シールテープがきつくなればそれでOKという接続です。
それにて取り付け成功。水道元栓を開けて使えることを確認です。
水をすべて止めて水道メーターのパイロットメーターが回っていないか確認します。水漏れ無しです。
サーモスタット無しの、握り玉二つタイプです。だって激貧家庭ですからサーモスタット付きのような高級品は買えませんよ。
そもそも、キッチンと風呂で同時に給湯するようなことは我が家ではないので、給湯器の湯音温度設定だけで赤玉しか回さないという運用になるかと思います。
懸念点は、安いやつにこだわったので偏芯管に一時止水栓がついていないタイプになりました。というか止水栓付きは店頭在庫してなかったので仕方なしにこやつになりました。
この混合栓が水がとまらないトラブルになったときのことを考えます。
偏芯管に一時止水栓がないので水道管根本の止水栓を閉めて家屋の全水道が使えなくなってしまいます。つまり新しい混合栓を取り付けるまでは家屋の水道が使えないってことに...。
まあーそのときは....。うーん。
壊れたときのこと考えても仕方ないよね。
いやいや、取り外した古い偏芯管(一時止水栓付き)をキープしておけば、そやつをねじ込んでやればとりあえずの家屋水道は使えるようになるぞ。廃棄しないでキープしよう。
以上、風呂場の混合栓取り換えと、混合栓を買わなければならなくなった散財の記録です。
***** 2022年4月7日 追記 (ここから) *****
後輩から指摘されました。
「開封品を引いているのはいいことじゃん。だって未開封新品じゃないでしょ。新品を買うとハズレを引くジンクスを回避しているよ」とのことです。
私は新品で購入するとなぜか初期不良を引く確率が高いのです。
中古品とか訳あり品、はたまた故障品を手入れして使用開始したものは、本当に長持ち愛用するのです。
ついては、メーカー出荷時新品未開封品ではなかった。そもそも店頭品切れで消去法でこの商品になったってのは、そういう巡りあわせで長期トラブルなしで愛用するための道筋だったってことらしいです。そんなバカな(笑)
***** 2022年4月7日 追記 (ここまで) *****
もう部品無いのでですね。
そう言えば先日サーモスタット無いやつなら捨てたばかりだったのに。
コメントレス遅くなってすいません。
偶然にも同じ混合栓ですか。
TOTOの部材参考情報はこちら
https://www.com-et.com/jp/item_view_scale/searchStr=TMJ40CX/isHaiban=1/kensaku_info=2/datatype=1/hinban=TMJ40CX/isNC=1/
そこから図面をクリックしたら、パーツ構成図と部品番号が出てくるはずなんだけど、「補修部品の供給は終了しました」と記されているんですよ。
まあーねー。古いからねー。
法律によるメーカー保守期間も終了しているんでしょうね。
次の不安は....
キッチンの混合栓です。こやつも怪しいのですよ。年式を考えたらそりゃそうだなんですけど...