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本日のスバル弄りは、14時頃から17時30分ごろまでの3時間30分でした。
終了のタイミングで真っ暗です。片付けしおえたら外は闇夜でした。本当に夜が早くなりました。
本日の課題は...
- ミッション側シフトリンク取り付け
- エンジン側クラッチワイヤー取り付け
の2点です。
この作業で疑問点があったので、ネットを使って問いかけしたところ、R-2乗り、および360(テントウムシ)乗りの所先輩方からアドバイスをいただきました。
当方へアドバイスをしていただいた方、本当にありがとうございました。
本日に無事に取り付けにいたりましたので、このブログ記事にて結果報告とさせていただきます。
尚、ネットで質問した事項は次のものです。
シフトリンクの組付けってどうだっけ
Q1.どうにかこうにかしたら、「スッ」と入る知恵の輪だったりする?
Q2.パーツ図を見たらシフトリンクからスプリングが1本ついています。
このスプリングの接続先は、エンジンマウントブラケットの小さい穴に差し込み固定であっているでしょうか?
Q3.私の遠い記憶です。
阪神大震災で被災するまではこのR-2を乗り回していたのですが、そのときはニュートラルポジションにてシフトレバーから手を離すと、1速と2速の中間位置に戻っていたような気がします。
その理屈でいくとパーツリストのスプリング1本でいけるはずなのですが、私の記憶は正しいでしょうか?
Q3の疑問に至った理由。
痴呆親父の破壊修理でスプリングが4本ほどあちこちのボルトに共止めされてニュートラル時に3速と4速の中間に位置するようになっていた。しかしスプリングの力が弱くてニュートラルにてエンジン振動でシフトレバーが大暴れしていたのよ。
なのでオリジナルがどんなんだったのか、どこにつながっていたのか、そんなのは皆目わからない状態になっております。
Q3の私の若かりしころのおぼろげ記憶が間違いで、いまどきの車のように3速と4速の間がニュートラル定位置であるならスプリングの接続先がどこなの?と混乱に陥るのでした。
で、いろんなアドバイスをもらいました。整備書を広げて悩んでくれる方まで出てきて迷惑をかけてしまいました。本当に皆さんに感謝です。
しかし、適正解がでないままでした。
クラッチワイヤーを取り付けするブラケットってどこにつくんだった?
Q1.エンジンミッション側下奥の部分。クラッチハウジングとミッションを合体固定するナット2個と、クラッチワイヤー固定ブラケットが共止めであってますか?
Q1にいたった理由その1
クラッチハウジングとミッションの合わせ部分はガスケットを挟んでミッションオイルが漏れないように封をしています。
それを締め上げるナットなのに、そこに分厚いブラケットを共止めなんてことをしてたっけ?
クラッチワイヤーってクラッチ踏むたびに振動あるよ。そんな太いワイヤーを押さえ込むブラケットをミッションオイル漏れ封印をかねているようなナットに共止めする?
Q1にいたった理由その2
Q1の場所にブラケットをつけたとしてクラッチワイヤーを張り巡らせると....
ミッションオイルドレンボルトの直ぐ上にかぶるようにワイヤーが来るのです。
ドレンボルトは定期的に開けると思うのですが、まさかそんな整備性の悪い設計してる?
これは写真つきでそのものずばりの適正解をいただきました。
https://minkara.carview.co.jp/userid/1730424/blog/43388792/
次にこれらで悩んだ理由です。
エンジンを降ろすときに父親に手伝ってもらいました。そのときは現役の自動車整備士だったのですが、今思えば、すでにかなりの痴呆が発症していました。
私が主体になって父親の教えのもとでエンジンを降ろすつもりだったのですが、痴呆が発症していた親父です。子供に玩具を持たせたのと一緒で、私が外したものを記録している間に見えるネジ類をバラバラと外して撒き散らしているという状態でした。
私は散らばった部品やネジを集めて、「たぶん、XXXを外したときの部品」というのをまとめるだけで手一杯という状況。さらに驚いたことに、綺麗な部品とか貴重な部品については父親がポケットに入れて実家へ持って帰っていた。という次第で....
さらに、このスバルは父親が乗りたいがばかりにインチキ破壊修理が施されているのでオリジナルがどこまでなのか分からず。
そんな有様で、悩み多き苦悩に陥り、所先輩方の意見を問うた次第です。
ご連絡いただいた方、本当にありがとうございます。
さてさて、本題の記事に入りますが....
まだ前置きしますよ。
シフトリンクって基本的に目にふれる部分ではありません。R-2君の中でも間違いなく秘部に該当するかと思います。
ついては写真をポイだししてもなんのこっちゃらと思います。ついては、この角度から撮影しまいたよ。という説明写真です。
太陽光線がガレージ内に差し込むうちは、右リヤフェンダーの中にもぐりこんで隙間から覗いて撮影しております。
太陽光線が届かなくなり作業灯を右リヤフェンダーの下へ置いてからは、エンジン下ちょっと右位置から上を見上げるような構図になります。
ここってどういう角度なのよ?と思ったときは私がカメラを構えてどんくさい姿勢になっているのを想像して、あそこを激写しているんか?とイメージしていただければと思います。
説明にあたり部品名が登場します。それはこの部品だよ。という写真です。
これを押さえた上で読み進んでください。って、なんか難しいことになってきたなー。
まずはシフトリンクの位置関係です。
室内のシフトレバーのところです。シフトレバーを外しているので差込部にこのようにシフトロッドの先端があります。
シフトロッドの前後位置関係はそのままで、ちょっとシフトロッドを捻りまして、ギアセレクタアームとの位置関係です。
位置関係はほぼ問題なしといっていいかと思います。
ギアをニュートラルにして、シフトロッド先端リングを手で目一杯持ち上げたときでこんな状態。
ギアを1速2速3速4速バックの位置にしたとしてもギアセレクタアームのボルトをくぐることはできませんでした。
ちなみに車体にエンジンを載せた状態にてギヤチェンジを素手でするのは超パワーが必要ですよ。狭い空間に拳を入れてもんどりうつんです。私の右腕はパンパンになりました。
と、ここまでで2時間近く苦戦しています。
だって、どうにかして知恵の輪で入るだろうと苦悩しまくったのです。
えーいエンジンを下に降ろせば解決やろ?
と、やりたくないことに手を出します。
エンジンマウントの切り離しをします。
エンジンマウントフロント側のゴムは超絶貴重品です。絶対に無理な負担をかけたくないところです。そうなると、エンジンマウントブラケット同士が繋がっている部分で切り離しです。
エンジンマウントブラケットAとエンジンマウントブラケットBを縁切りします。
エンジンの下にジャッキを当てて位置を維持します。
エンジンマウント下のナット1個を緩めてエンジンマウントが首振りして遊ぶ状態を作ります。
ブラケットAとBを接続しているボルト2本を抜いて切り離しです。
そーっとエンジンをちょっとだけ降ろします。
ギアセレクタアームのボルトをくぐれるところまで降ろすとこんな感じになります。
この状態にて、後ろのエンジンマウントはこの状態。
そんなことより私が必死に確認していたのは、ヒーターファンの蛇腹ホースです。
これが引っ張られすぎたら大変なことになりますよ。今回は、いよいよホースを外すかというところでなんとかなりました。
このあたりから日差しが入らなくなり作業灯を用いてます。
写真の構図は、エンジン下でちょっと右からの撮影になります。
リンクに必要な部品を並べます。
赤い大きい座金は痴呆親父が追加したと思われる部品です。オリジナルではないはずです。
平ワッシャーは私が塗膜保護を兼ねて追加しています。
スプリングが2個あるのは、痴呆親父が取り外したときにL型金具にこの2本が付いていたからです。つまりオリジナルと異なったことしています。
ちなみにエンジン降ろしたときにエンジン側にもスプリングが付いてました。そんなところからもシフトリンクを引っ張っていたということ。
それとは別に親父が分解したとき折ったスプリングが2個、取り外したスプリングだけのものが2個ありました。沢山のスプリングをいろんなところにかけてシフトレバーの中立位置を定めていたものと思われます。どおりでシフトレバーがぐらぐらでニュートラルで暴れていたのです。
ウレアグリスを塗りたくってセンターシャフトカラーと二つ割ブッシュ下側を入れます。上からシフトロッド先端リングを通します。
やったー、という瞬間ですよ。
ジャッキを元のエンジン位置まで上げて残りの部品を組みつけて行きますが、途中で失敗に気づきます。
このままだとクラッチワイヤーの位置関係は...
クラッチワイヤーをシフトロッドの下に通してました。
それだと、ガソリンタンク上の狭い空間内にて、シフト操作にて、クラッチワイヤーがサイドブレーキ固定ブラケットとシフトロッドに物理的に圧迫されるというのを確認です。
はい、また最初からやり直しですね。
クラッチワイヤーをシフトロッドの上へ通る位置になるように組み直しました。
次はリターンスプリングですよ。このリターンスプリングでシフトレバーを運転席側へ倒すようにします。バックギヤーまでは倒れません。それは別に仕掛けがあって...ってそれは後に説明書きます。
で、リターンスプリングですが緩くて駄目です。
さらにトップのL型金具がブレーキパイプに干渉することも発覚です。
ブレーキパイプは取り外したのでオリジナルとちょっと位置が違ったのでしょう。干渉しない位置へ上へちょっとずらしました。
スプリングをどうしましょ。こんな時こそ痴呆親父に押し売りされたガラクタですよ。
たしか、この箱1個を缶ビール2本で押し売りされてます。いや4本かも?
汚い中古部品がごちゃごちゃの中から使えそうな物を見繕って1本採用します。
ちょっときつめのテンションです。太めで巻数が少なめでちょっと短いかな?なのですが緩いよりはいいでしょう。シフトレバーがニュートラル位置で起立することに期待します。
スプリング接続部にシャーシグリスを塗って完成です。
次はクラッチワイヤーの取り付けなのですが、その前にクラッチ側のドレンボルトを交換します。
オリジナルのボルトは錆びて汚かったのです。
整備工場閉店のときの引き上げグッツから中古と思われるドレンボルトを引き当てます。
ガスケットワッシャーをどれにしよう。って同じく整備工場閉店のときの引き上げグッツから物色。アルミのやつにしました。
そして、クラッチワイヤーの取り付けです。ワイヤーの位置調整で室内へ戻すといった面倒な作業があってプチ苦戦しておりますが、もう外が暗くなっているので撮影している時間が惜しいので写真は無しね。
エンジン下でのた打ち回ってクラッチワイヤー取り付け完了。
ブラケットは、クラッチハウジングとミッションを合体固定するナット2個に共締めでした。
ふーっ。これで本日のスバル弄りは終了です。
さてさて、ここで考察です。
阪神大震災で被災するまで、このR-2を乗っていたのですが、そのときの記憶では...
ギヤがニュートラルの位置で1速と2速の中間にシフトレバーがありました。
なので、3速や4速へシフトチェンジするときに癖のある車でした。
バックギヤにいれるときにテンションがなく、スカッと軽くシフト操作できました。
旧車だから昭和40年代はそういう設計なんだろうと信じて運転してました。
痴呆親父が自分が乗りたいからと破壊修理をして車検合格。路上走行できるようになったら奪い取って持ち帰ったのですが....
その時にて、ギヤニュートラルで3速と4速の中間でシフトレバーがあるのですが、エンジン振動で恐ろしく暴れている状態。シフトのつまみを握るのに苦労するぐらい動きまくっていたのです。
エンジンをばらして発覚したことです。
ミッション上蓋のプランジャーと呼ばれる部品が油脂劣化固着と思われる状態でまったく機能していない状態でした。具体的には下へ押し付けずに常に上へ持ち上がっている状態です。
このプランジャーというのが、ギヤをバックへ入れようとシフトレバーを倒すときにテンションをかける機能をもっています。
過去記事の写真に追記します。
これによってシフトレバーを右へ倒すときにに力が必要で、手を離すとバックギヤの傾き位置からレバーを戻す力が発生します。
1速2速の位置からレバーを3速4速の位置へ戻すのは、シフトリンクについている1本のリターンスプリングです。
つまり、ブランジャーのスプリング力 > シフトリンクのリターンスプリングの力 で3速4速の中間にシフトレバーを自立させることになります。
この理屈にて、ブランジャーのスプリング力 > シフトリンクのリターンスプリングの力 このバランスが近づけば、ニュートラル時のシフトレバーの揺れは少なくなるはずです。
それらを考えると....
阪神大震災被災前のときは、プランジャー故障にてシフトリンクのバネだけではバックギヤの位置にシフトレバーが倒れる。
それだと困るので、シフトリンク上のL型金具を反対に組みつけていたのでは?それで1速2速側へレバーを倒していたのではなかろうか?
痴呆親父の改造破壊修理です。
1速2速位置が不便で仕方がない。だからなんとかして3速4速位置へシフトレバーを立たせたい。
シフトリンクのトップ金具に、あちこちからスプリングをかけて引っ張り合ったらいいんじゃね?
あーっなんかぐらつくなーって、さらにスプリングを追加して....
って、全方向から緩々スプリングで引っ張り合っても緩々だってば。どうせ一杯引っ張るなら強いスプリングであちこちから引っ張ればよかったのに。
そんなことで、3速4速中間位置にレバーをもってこれたが全方向緩々スプリングにてシフトレバーは暴れていた。
こんなとこでしょう。
プランジャーの機能に気がついて、それを修理したから、今回のシフトリンクの組付け方で大丈夫になったと思います。
まあー、結論はシフトレバーを組付けてみてエンジン回してニュートラルで揺すってみないとわかりません。
参考までに、過去記事写真に追記したものを1枚追加です。
プランジャーに関する過去記事については次をご覧ください。
2018年2月13日のブログ記事:R-2君、ミッション上蓋やっと閉めることができた
以上が、今回のいろんなことのまとめとなります。
ふーっ。一杯書いたでー。疲れたでー。
もう寝るっす。
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