私が小学生の頃、体育で柔軟体操といえば、「イチ、ニイ」の号令をかけて、反動をつけて伸ばすアレでした。
中学生ぐらいになると、伸ばしたい筋や腱をゆっくり、じわりと引っ張って、30秒ぐらい静止するという、所謂「静的ストレッチ」というのが広まってきました。
以後、この静的ストレッチは、ウォーミングアップからクールダウンまで、広く活用されています。
ところが最近はどうやら、この静的ストレッチは、ウォーミングアップには向かない、という説が有力になっています。
筋や腱には、過剰な力で引っ張られた時に切れてしまわないように、筋紡錘や腱紡錘といった防御装置がついています。
反動をつけるタイプの柔軟体操は、この防御装置を働かせてしまうので、筋肉が収縮してしまい、あまり可動域が広がらないのです。
そこへいくと静的ストレッチは、ゆっくりと筋や腱を伸ばすので、筋紡錘も腱紡錘も「危険」という判断をしないので、筋肉は緩んだままです。
だから可動域を広げるためには、静的ストレッチは有効なのです。
しかし、筋紡錘や腱紡錘は、ただ防御のためだけにあるのではありません。
日常の、もしくはスポーツの中の、走る、跳ぶ、投げる、切り返すといった、「自然で活発で、無駄の無い動き」というのは、ほぼ例外なく反動を上手に使う必要があります。
反動を受け、それに応じて筋肉が収縮し、キレのある動きを出すためには、筋紡錘や腱紡錘の働きが不可欠なのです。
静的ストレッチは、そういった筋紡錘や腱紡錘の働きを鈍くして、筋肉のテンションを下げてしまうので、ウォーミングアップには向かないのです。
ただ、静的ストレッチが筋紡錘や腱紡錘の働きを鈍らせるのは、それほど長時間ではありません。だから、クールダウンや関節の可動域を広げるためなら、やはり静的ストレッチが有効なのです。
ところで。
「夜中に眠っている時に、いきなり足がつることがある」ので、どうしたら良いか?という質問を、時々受けます。
「足がよくつるのは、肝臓が悪いからだ」という俗説などがありますが、実のところ、なぜ足がつるのか、その原因はよく分かっていません。
原因が分からなければ、予防や治療の決定打は出ません。
しかし、それなりの対応策はあります。
つまり、就寝前に、静的ストレッチで、ふくらはぎや足底の筋肉を充分に緩めて、テンションを下げておくのです。
これで夜中に足がつる確率が、結構減るようです。
※この記事は、別のブログから転載しました。カテゴリー改訂「引っ越してきた記事」参照。
中学生ぐらいになると、伸ばしたい筋や腱をゆっくり、じわりと引っ張って、30秒ぐらい静止するという、所謂「静的ストレッチ」というのが広まってきました。
以後、この静的ストレッチは、ウォーミングアップからクールダウンまで、広く活用されています。
ところが最近はどうやら、この静的ストレッチは、ウォーミングアップには向かない、という説が有力になっています。
筋や腱には、過剰な力で引っ張られた時に切れてしまわないように、筋紡錘や腱紡錘といった防御装置がついています。
反動をつけるタイプの柔軟体操は、この防御装置を働かせてしまうので、筋肉が収縮してしまい、あまり可動域が広がらないのです。
そこへいくと静的ストレッチは、ゆっくりと筋や腱を伸ばすので、筋紡錘も腱紡錘も「危険」という判断をしないので、筋肉は緩んだままです。
だから可動域を広げるためには、静的ストレッチは有効なのです。
しかし、筋紡錘や腱紡錘は、ただ防御のためだけにあるのではありません。
日常の、もしくはスポーツの中の、走る、跳ぶ、投げる、切り返すといった、「自然で活発で、無駄の無い動き」というのは、ほぼ例外なく反動を上手に使う必要があります。
反動を受け、それに応じて筋肉が収縮し、キレのある動きを出すためには、筋紡錘や腱紡錘の働きが不可欠なのです。
静的ストレッチは、そういった筋紡錘や腱紡錘の働きを鈍くして、筋肉のテンションを下げてしまうので、ウォーミングアップには向かないのです。
ただ、静的ストレッチが筋紡錘や腱紡錘の働きを鈍らせるのは、それほど長時間ではありません。だから、クールダウンや関節の可動域を広げるためなら、やはり静的ストレッチが有効なのです。
ところで。
「夜中に眠っている時に、いきなり足がつることがある」ので、どうしたら良いか?という質問を、時々受けます。
「足がよくつるのは、肝臓が悪いからだ」という俗説などがありますが、実のところ、なぜ足がつるのか、その原因はよく分かっていません。
原因が分からなければ、予防や治療の決定打は出ません。
しかし、それなりの対応策はあります。
つまり、就寝前に、静的ストレッチで、ふくらはぎや足底の筋肉を充分に緩めて、テンションを下げておくのです。
これで夜中に足がつる確率が、結構減るようです。
※この記事は、別のブログから転載しました。カテゴリー改訂「引っ越してきた記事」参照。
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