葉織る。

言葉の中にそれを紡ぎ織った人が見えても、それは虚像かもしれない。

実はアバウト?

2008-11-28 08:02:24 | 仕事
 ツボ。経穴。
 按摩や指圧で按じたり、鍼を刺したり、灸をすえたりする、治療の要所です。

 これらの経穴は、経絡という氣の流れる道筋の上にあります。
 この経絡は、結構面倒な流れ方をしています。
 人体は複雑な立体構造をしているのですから、仕方ないといえば仕方ないのですが、それにしてもなあ、と思う箇所があります。

 例えば側頭部や、内踝の周辺では、胆経や腎経の流れがグルグルと回転し、行きつ戻りつしています。
 これは本来、経絡というのは線ではなく、面で捉えるべきだということだそうです。
 川の流れにも細い部分と広い部分があるように、氣の流れにも細い部分と広い部分がある、と。

 経絡が渦を巻いたりジグザグになっている部分は、実はそれだけ広い「面」として、ひとまとめに考えるべきだということです。

 ・・・ま、個人的には経絡は「面」だけでなく、更に浅い、深いもある「立体」として考えた方が、「表裏」の概念との関連づけがしやすいんじゃないかと思ったりしますが、それは置いといて。

 膝の外側から、外踝にかけての胆経の流れなのですが、これがまた激しく蛇行しているのです。
 前に行ったり後ろに行ったりしながら下降するのです。
 それも、面で捉えればいいのかもしれませんが・・・それよりも。

 鍼灸や按摩・指圧をやっている人なら分かると思うのですが、この下腿の胆経上の経穴って、ちょっと取穴し辛いのです。
 多分、古の先人もそう思ったんじゃないでしょうか?
 だから、前後移動で幅を持たせれば、その内のどれかが胆経の流れに命中する確率が上がる!ということなのでは?と思うのです。

 こういう発想って、アバウトと言えばアバウトですが、合理的とも言えるのではないでしょうか。
 まあ、実際に先人に質問して確認できないのが残念ですけど。

 ※この記事は、別のブログから転載しました。カテゴリー改訂「引っ越してきた記事」参照。

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