2024年の幕開けは穏やかに始まったと感じたのは半日だけ。
その夕方には能登の地震のニュースが日本中を駆け巡った。
熊本地震を経験した自分の脳裏にあの日の出来事がフラッシュバックする。
これから被害状況が明らかになっていく。
少しでも最小限の被害であったらと願う。
こんな時期に俳句なんてと悩んだ日々を想い出した。
これから先時間はかかるが、被災地の人たちが生活を取り戻した時、帰ってこれる「日常」を僕らは守っていかなくてはならない。
少しでも早く被害の小さかった人たちから「日常」を取り戻せることを願っている。
新年おめでとうございます。
1日句会の投句一覧。
いつものように参加ありがとうございます。
またこれからの一年、俳句に向き合っていきましょう。
選句をお待ちしています。
投句一覧
年新た野猫(のら)とへぼ句とふるき妻
賀状配る村出身の郵便夫
鴉にも村はふるさと冬霞
「ギャアー」車内から悲鳴 熊の足跡
小春日の午后の配送終へにけり
杣人の拝む老樹や斧始
雪を踏む足跡危い地方戦
軽トラは日本の宝大根引く
溶け残る雪を踏みしめ松迎へ
隆々と冠雪人を寄せつけず
畑過る農夫の歩幅斑雪
細雪行方の知れぬ旅の果て
初雪や大きな靴の男の子
海底の静かな鼓動山は雪
帰省子に地酒猪鍋満天の星
山眠る海の静謐守る飛機
雪匂う漢の背中杣に生く
眠られぬクマの爪痕雪こんこ
厳寒やロシア映画の古切符
対岸の街は故郷初茜
雪を踏み山に呑まれる山仕事
ナビに無き山凛と立ち冬晴るる
軽トラの荷台の子犬初詣
海を越え届く郵便木守柿
雪嶺の獣も鳥も寄せつけず
開拓の鈴音高き橇の馬
配達員安否訪ねて年賀状
風花に眠りゆく児のまぶたかな
北斎の浮世絵の青山眠る
足跡の無いのは雪女郎だったのか
戦災が肌身にブギウギ去年今年
雪にあこがれ雪におののき村ひそと
うっすらと冠雪鳶の息づかい
風花や村に独りのランドセル
村人は老人と犬はだれ雪
霜枯の段畑越えて郵便夫
旅立ちの龍の咆哮年新た
かじけ鳥お出でお出でと赤実生る
冬の森坂に新聞落ちて居り
拝駐在の留守居は妻子石蕗の花
郵便のバイクせはしく年の果
冬晴や世界で走るスーパーカブ
★選句要領
選句数6句(うち特選1句)
締切 1月7日(日)24時
選句コメントをつけて送ってください。
選外のものでもコメントしたい句がありましたら、コメントを受け付けています。
選句メールの作り方は、このブログのカテゴリのうち「小麦句会への参加方法」をよく確認して送っていただきますよう、重ねてお願いします。
★今回の当番は宙虫です(選句送付先メルアド)
★★
俳句「麦の会」
ブログ更新中です。
https://mugidakara.hatenablog.jp/
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます