トレモロの曲は好きだ。
トレモロはおそらくギターの演奏技巧の中でもかなり魅力的でギターの特質を生かすという点に置いて効果的な技巧だと思う。トレモロを使った名曲は多い。
まず、なんといってもタレガ/アルハンブラの想い出 だろう。
この曲が弾けたら...という声を良く聞かされる。
ギター以外にも、ヴォーカルものや他の楽器で演奏されるのを良く聴く事が有るのも名曲の証だろうか。
バリオスは「森に夢見る」と「最後のトレモロ」という名曲を残した。
特に、「森に...」の方は最近人気が高い。20フレットの「ド」が出て来るのでそれをどうするか...。
「最後の...」は良く弾かせてもらっているが、この曲が彼の遺作だと言うエピソードはいっそう曲に深みを感じさせる。
E.S.デラマーサの「暁の鐘」も最近良く耳にする。
写真は、ロドリーゴの「祈りと踊り」やはり曲中にトレモロが効果的に使われている。
トレモロの楽譜は細かい音符がたくさん並ぶ事になるので一見難しそうだが、意外とシンプルだ。
という訳で、魅力的な曲が多いトレモロだが、上手に弾くのはどれも難しい。
どの曲にも基礎的な技術の積み重ねが不可欠だ。
とりあえずトレモロの曲に触れてみたいという方には、L.モッツァーニ/フェステ・ラリアーネか
N.パガニーニに「モデラート」にはかわいらしいトレモロのコーダが有る。
いつか、トレモロの名曲ばかりを集めて、コンサートかCDにでもしようと本気で考えている今日この頃だ。