
からからの12月も今日は一段落。
さすがに12月の雨は冷たいが、空気はしっとりとしている。
この季節になると欠かせないのが加湿器だ。
主に、急激な乾燥から楽器を守るためなのだが適度な湿り気は体にも必要のようである。
最近では、電気屋さんに行くと各メーカーから発売された加湿器が店頭に並んでいる。
スチーム式、超音波式、ハイブリッド...。最近結構売れているらしい。
昔は家に大型の対流式石油ストーブがあって、その上には常にやかんがかかっていた。
部屋も今ほど仕切られていなかったし、エアコンにはまだ暖房の機能が備わっていなかった様に思う。
台所で煮炊きする蒸気が居間のガラスを曇らせて、家全体が自然に「加湿」されていたのだ。
この、対流型の石油ストーブにはささやかな「調理機能」もあって、拾って来た銀杏や乾燥芋、
正月には餅を焼いて良く食べた。テレビに見とれて芋や餅を焦がしてしまい、母に良く叱られた。
焦げ臭いそのにおいと共に、今では良い想い出だ。
最近では、我が家も引っ越しを機に、石油ファンヒーターをやめて、教室ではエアコンで暖房している。
以前に比べれば少し改善されたようだが、このエアコンは空気を暖めると同時に非常に湿度を奪う。
そこで加湿器の登場となるのだが、今年は今まで使っていたのを上尾の教室に置く事にしたので新しく買って来たのが写真のもの。
お餅みたいなデザインが見た目にもしっとりと気持ちを落ち着かせてくれる。
最近では携帯のデザインでも有名な、深澤直人氏のデザインだそうだ。
デザインを優先させるとどうしても機能面にある程度「妥協」が必要になるのは良くある事だが、この加湿器は細かい所まで良く出来ていて、しっかり仕事をしてくれている。
四季を通して湿度も変化している訳だが、気のせいかここ2~3年、湿度の変化もなんだか変だ。
秋になると急に乾燥して来て春先もなかなか湿度が上がってこなくなった気がするのである。これも地球温暖化の影響だろうか。
それとも、悲惨な事件や事故が繰り返される毎日の中で、無意識にどこかに潤いを求めているのか。
石油ストーブの上のやかんが懐かしい。