レトロでハードな物語

レトロなゲーム機・マイコン・中古デバイスなどをArduinoやAVRで再活用する方法を模索しています。

200円のHD44780互換LCD

2019年12月21日 | 電子工作

先日、パスコンを買いに秋月電子八潮店に行ったのですが、前回購入した300円LCDとは別のLCDが特価品として売られていたのでまた購入してしまいました。



200円でした。見た感じは16文字×1行のようで、大きさは基板含めたサイズが秋月で扱っているI2C小型LCD AE-AQM1602Aとほぼ同じくらいでした。ワゴン売りなので商品名も説明書もなにもなかったのですが、14ピンなのでバックライトなしのHD44780互換品だと思い購入しました。

持ち帰って動作確認するときに、いきなり電源をつなぐのはちょっと怖かったので、このLCDのことをネットで調べてみるとこんなサイトを見つけました。ここの情報によるとキャノンのプリンターでも使われているLCDのようですね。見た目は16文字×1行ですが実際は8文字×2行で、2行を1列に並べて16文字にしているみたいです。コントローラーはHD44780互換とのことです。

そうと分かればAVRから簡単に扱えそうです。配線は前回のLCDと同じで、ライブラリもLiquidCrystalをそのまま使います。ためしにLiquidCrystalのスケッチ例からHelloWorldを選び、接続ピンの番号を設定しLCD初期化をlcd.begin(8, 2)に変更してから動作確認を行うと文字が表示されました。ただし、8文字目以降は表示されません。スケッチを修正して2行にまたがるように表示させれば、文字が1行に表示されているように見せることはできました。
その他のスケッチ例でも表示位置を修正すればきちんと実行できます。



このLCDは安いので、なにか回路を作る時に気楽に利用できますね。今はこのLCDと一緒に購入したRTCのディスプレイに使うのもいいかなと考えています。

ところで、今回も秋月電子でATmega328Pを購入しました。内部クロックで動作させるために、以前ヒューズリセッターを作ったのですが、このATmega328Pもヒューズリセッターでヒューズを書き換えて外部クリスタル無しで動作できるようにしました。

この内部クロック動作のATmega328Pを使う時に、3.3V(5Vでも動くけど)の電源が必要です。そこで前にダイソーのモバイルバッテリーを改造して5V電源にしたのと同じように、モバイルバッテリーで3.3V電源を作ってみようと思いました。

リチウムイオン電池はフル充電で4.2V位で、使用中に大体3.7Vで安定し最後は2.7V位になるそうなので、常に3.3Vを安定出力させるには降圧と昇圧が必要になります。でもそこまでしなくてもArduinoなら電池をraw端子につなげますし、AVRも動作電圧の幅が広いので直結でも動いてしまいます。

でもArduinoにつなげる周辺デバイスにちゃんとした3.3Vが必要なものもあるかもしれないので、三端子レギュレータで降圧させて3.3Vを出力するバッテリーを作ることにしました。使うのは秋月電子で購入したTA48033Sです。この三端子レギュレータは電圧差0.5Vで動作するものです。リチウムイオン電池の出力が通常は3.7Vほどなので、3.3Vとの電圧差は0.4Vと少し足りません。ただデータシートによると0.5Aで使うときは電圧差が標準0.3Vとあるので、ArduinoやAVRなら問題なさそうです。

そうと決まれば早速モバイルバッテリーを改造します。やり方は前回と一緒です。DCDCコンバーターの替わりに三端子レギュレータとコンデンサーを2つ使うだけです。ここで迷ったのが三端子レギュレータをバッテリーケースの中に入れてしまうかどうかです。この三端子レギュレータは電圧差を熱に変えるものなので、ケース内に閉じめるのは放熱という意味では良くないような気がしますが、電圧差が少なく熱はあまり発生しないのでケースに入れてしまっても大丈夫な気もします。

まあ、将来Arduino以外の用途で使用することもあるかもしれないし、そのとき消費電力が大きけれは多少の熱は出るかもしれないので、ちょっと不細工ですがバッテリーケースをくり抜いて三端子レギュレータを表に出すことにしました。

ただ空中配線では、三端子レギュレータとコンデンサーをきれいに配置するのが難しかったので、ATtiny13Aで使うのに購入していた8PのICソケット(秋月電子 2227-08-03)を利用してみました。



このICソケットを組み込んで配線を行っていきます。バッテリー周りの配線なのでショートしないように気を付けて、前回のように半田付けが終わったところはグルーガンで絶縁していきます。



全て配線し終わったらテスターで導通確認を行い、問題なければ各パーツが動かないようにグルーガンでしっかり固定して蓋を閉じます。



これで完成です。見た目は良くないですが、すぐに3.3Vバッテリーとわかるのでまぁいいかも。
充電に使う2Pのピンソケットはリチウムイオン電池に直結なので、ArduinoやAVR単体で使うときは直にこちらにつなぐのもありでしょう。




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