奇跡の朝食――と謳っている。
『アルモニーアンブラッセ』の朝食である。茶屋町にあるホテルで、安藤忠雄の設計らしい。上空から見ると鋭い三角形をしたホテルで、客室の使い勝手はそれほど良いとはいえないが、この朝食を気に入って、何度か再訪を重ねている。
こういうメニューがまず出される。
実は『北野ホテル』の「世界一の朝食」というものをこのときすでに知っていて、ブログでもいろいろと見聞きしていたのだけれど、それと少し似たような雰囲気を感じていた。
結論からいえば、こちらの「奇跡の朝食」のほうがよほど良いとワタシは思っている。
コンフィチュール、バター、はちみつの類がまず提供される。
バーニャカウダソースも美味しいし、はちみつも美味しい。
この日突然休日出勤を命じられて憂鬱だったので、腹いせにスパークリングを1杯。
で、朝の3種おめざジュースが出てくる。
これは何度か訪れたが、ちょくちょくメニュー変更があるようだ。最初に飲んだ、この写真右側の大葉ミルクが美味しかったのを覚えている。出てきたのはこれ1回きりだったなあ。
最初は「大葉ミルク…?(引)」と思うが、これが美味しいのだ。
それからタピオカヨーグルト。
ワタシのなかではタピオカとはこれのこと。いまだにあの黒いタピオカは慣れない。
グラノーラも3種ほどから選べたはずだ。
ミルクをかけていただく。
ええまあ、お察しのとおり1人です。
さて、今度はハムやベーコンの類がワゴンで運ばれてくる。これはべつに切りたてを生で食べるわけではなく(笑)、ここで説明をしていただいて、それを卵料理と同時に調理してもらうのだ。
パンはお好きなものをお好きなだけ。
スタッフのおススメにしたがって、言われるがままにいただく。1つ1つは小ぶりだが、味が良い。
途中にコンソメを挟む。
これはちょっとばかり味が濃く、唯一これだけが好みではなかった。
それから野菜のワゴン。
これもプレゼンテーションである。彩りのよい、鮮やかかつ美しい野菜の数々で、これはテンションが上がる。これ1つとっても、『北野ホテル』の「世界一の朝食」を超えるのではないかといまだに思う。
その野菜たちを切りわけて、提供してくれる。
サボテンやスイスチャードなど、普段家では食べないような野菜が多くあり、それがすべてしっかりと美味い。
どれもこれも目新しく、そのことをスタッフに何気なく言うと、帰りがけにこんなものを渡してくれた。
ワタシはこのちょっとした気遣いやサービスが、リピーターをつくるのだと思っている。もしかするとホテルのクオリティではなく、あのスタッフ個人の能力・クオリティだったのかもしれないが、少なくともワタシはこれで、「絶対にまた来よう」と思った。
そしてオムレツとハム、ベーコン、ソーセージ。
がっつりの1皿で、満足度は非常に高い。これを書いている今も、ちょっと行きたくなっている自分がいる。
焼き加減もばっちりで、とても美味しくいただいた。
ただしこれは焼き手が変わると焼き加減も変わるので、それだけは難点かな。調理してくれる人がオジサンだったらラッキーかもしれない。若い女の子はまだ修行中なのか、ちょっと焦がしたりなどしていて、ハラハラした。
デザートは梨、それからムレスナティー。
この朝食のためだけに、こちらのホテルは再訪しても良いと思う。
おススメですよ。