皆さんはじめまして!
このブログに登場するのは初めての、飼育員の山田と言います。
これから定期的に皆さんに、動物の情報をお届けしていきます!
どうぞよろしくお願いします。
早速ですが今回皆さんにご紹介する動物はこちら。
ノルウェーのスバールバル諸島に生息する『スバールバルライチョウ』です!
スバールバル諸島は、年間を通してとっても寒い場所で、冬はなんと-12℃!
そんな寒い場所で生活している、スバールバルライチョウの
寒さに負けない体の仕組みを、今回はご紹介します。
実は初めにご紹介した写真に、すでにその体の仕組みが
分かる部分があるのですが、皆さん気づきましたか?
なんと!爪以外の部分が白い羽で覆われているんです!
ちなみにこちらはインコの足です。
鳥が苦手な人はこの鱗のような足が嫌いな人が多いはず…。
ですが先程紹介したライチョウは、足にたくさんの羽がついていましたよね。
ライチョウは冷たい雪の上を歩いたり、座ったりする際に
直接足に冷たさが伝わらないように、足が羽に覆われているんです。
モフモフの短い足で歩いている姿はとっても癒されます♪
次にこちらの写真を見比べてみましょう。
下の写真の方が、体がふっくらして見えませんか?
このようにふっくらして見えるのは、羽に秘密があるんです。
ライチョウに限らず鳥の仲間は、寒い時に自分自身の体温を
逃がさないように、羽を膨らませて羽と羽の間に
空気の層を作って温めているんです!
庭や電柱にとまっているスズメが
時折ふっくらして見えるのはそういう事なんです。
このようにライチョウ達は寒い場所でも
元気に生活できる体の仕組みを持っています。
ここまでライチョウの寒さに負けない
体の仕組みをご紹介してきましたが
今まで紹介してきたライチョウは冬の姿です。
ライチョウは夏・冬・繁殖期と、季節ごとに一年を通して
羽が生え変わる種類の動物です。
そしてその際に、季節に合わせて羽が生え変わって色が変化します。
冬は雪に紛れるように全身真っ白!
夏は岩場に紛れるように
このような羽の色に!
がらりと印象が変わりますよね。
羽の色、つまり自分自身の体の色を変化させることによって
周りの風景と同化して、外敵から身を守る為の
保護色になっているんです。
ちなみに那須どうぶつ王国のライチョウ達の今の写真がこちら
全身真っ白と思いきや白い羽と羽の間に茶色い羽が…
寒い冬も明けて那須にも温かい春がやって来ました!
皆今は次の時期に向けて、羽を生え変えている真っ最中なんです!
今回はスバールバルライチョウの、体の仕組みをご紹介してきましたが
次回ライチョウをご紹介するときは、もう少し深い話
ライチョウたちの保全状況のお話をしていきたいと思います。
是非、今の時期にしか見ることのできない
真っ白で雪玉のようにかわいらしいライチョウ達に会いに来てください!!
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那須どうぶつ王国