国家安全保障 マス・メディアにおける論議 1990年代
世論への影響 1
内閣府大臣官房政府広報室による自衛隊・防衛問題に関する世論調査では、
自衛隊の防衛力について、
平成5年度(1993年)では、
「増強したほうがよい」が6,3%、
「今の程度でよい」が66,2%、
「縮小したほうがよい」が15,3%、
「わからない」が12,1%となっている。
大半が現状維持を望んでいるということになる。
平成8年(1996年)では、
「増強したほうがよい」が7,5%、
「今の程度でよい」が64,3%、
「縮小したほうがよい」が15,5%、
「わからない」が12,8%である。
この時期の世論は自衛隊の防衛力に関心が薄いということである。
平成11年(1999年)では、
「増強したほうがよい」が13,5%、
「今のままでよい」が66,1%、
「縮小したほうがよい」が8,7%、
「わからない」が11,6%
となっている。
北朝鮮情勢が影響して、「増強」が増加し、「縮小」が減少しているが、大半は関心がないようである。