田中大介ブログ2

関西大学卒業
杏林大学大学院修了
日本の国家安全保障とメディアを研究
田久保忠衛・元時事通信ワシントン支局長に師事

中山仁死す「横溝正史シリーズⅡ真珠郎」残酷美少年が生首を持って笑う

2019-11-12 18:34:43 | 映画
横溝正史シリーズⅡ 真珠郎



1978年 毎日放送 大映京都 映像京都




原作 横溝正史




監督 大洲斉








古谷一行




大谷直子  











原田大二郎







中山仁   







岡田英次




加藤嘉 

早川絵美 

藤原鎌足










長門勇











城北大学講師の椎名肇は、同僚の乙骨三四郎に誘われて信州・鳥越湖畔の鵜藤家に行く。

鵜藤家の当主・鵜藤の姪の由美は鵜藤に引き取られて東京から田舎に行ったので、東京からの客を歓迎していると言う。

椎名と乙骨は夜、湖畔に薄気味悪いくらい美しい青年がいるのを見た。

そのことを鵜藤に伝えると、鵜藤はひどく動揺した。

数日後、浅間山が噴火した時、その美しい青年が鵜藤を襲撃した。

鵜藤は鳥越湖の鍾乳洞に連れて行かれ、首無し死体となっていた。

鵜藤の首は美しい青年が切り取り、水面に捨てた。

鵜藤は生物学者だったが恩師の妻に交際を迫り拒否されていた。

鵜藤は自分の醜い顔のせいで断られたと思い込み、美しい顔の悪魔を作り恩師の妻を誘惑させ殺す、と宣言した。

鵜藤は絶世の美女を拉致し監禁した。そして絶世の美青年も拉致し監禁した。

絶世の美女と絶世の美青年は同じ部屋に監禁され、性交し子供が出来た。

美女と美青年は解放され、子供だけ鵜藤が引き取った。

子供は真珠郎と名付けられ、蔵に監禁し生き物の首を切り落とすなど残忍な趣味趣向を幼少期から叩きこまれた。






残酷と非情と恋愛が絡む傑作。

原田大二郎、大谷直子の美しさと中山仁の胡散臭さが際立つ。

生首が投げられる、首のない胴体が湖流で流されていく、と同時に長門勇のコミカルが炸裂する絶妙のハーモニーが誕生。

藤原鎌足が目の不自由な老人元執事下男を熱演!

恩人妻にふられた岡田英次の社会への復讐の手段が凄まじく、考え出した原作・横溝正史の心の闇が鋭く描かれる。




保守ランキング


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。