「どっちがマシ?」討論会
先日、「ペットで飼育されていた体長3mのニシキヘビが逃亡、行方不明」というニュースが世間を騒がせた。と言うか、我が家は大いに騒いだ。「ひぇー、こ、こわすぎる!!」
それで、いつのまにか家族で討論会になった。「もしも、だよ。自分が隣の部屋に住むとしたら、ニシキヘビとオオトカゲ、どっちがいい?」「どっちもイヤダーっ!」と叫びながらも、大いに盛り上がりました。
この討論会、この絵本に倣ったものです。「もしも、だよ…」の書き出しで、どの頁にも、ありそうでなさそうなトンデモナイ場面がずらりと並んでいます。
どれも笑えるけど、どれもめっちゃ困る…。
で、あなたは「どれがいい?」
原題はWould you rather. 「どっちがマシ?」とも訳せます(笑)。
誰かと一緒に読んでみると、すぐにわかります。実は「どっちがマシ?」の答えは、人それぞれ。自分ならば絶対に、何が何でも避けたい場面を、隣の人は真顔であっさり、「こっちの方がマシ」と選んだりする…ので、「マジで? そっちー!?」と、びっくりの大爆笑になります。
蓼食う虫も好き好き。どっちがイヤか?何を試練と感じるか?も、人それぞれなんですね。私はトンデモナイ場面の数々を眺め、隣の人の答えに驚きながら、聖書の一節を思い出しました。(「何とかなるよ、頑張ろう」的に、安易に引用されてしまう有名な箇所なのですが(笑))
「神は真実なお方です。あなたがたを耐えられないような試練に遭わせることはなさらず…」 新約聖書コリントの信徒への手紙(Ⅰ)10章13節
もちろん、試練は辛いものです。と言うか、辛いから試練です。でも、それでも、私にとって最低最悪の「耐えられない設定」を神様はご存知で、私は、そこだけは、ちゃーんと、避けさせてもらってるのかも…。隣室のオオトカゲは大キライだけど、ニシキヘビよりはずっとマシかも…。ふと、そんなことを思いました。
と、堅苦しい連想はさておいて。
「で、あなたは? 蛇とオオトカゲ、隣に住むなら、どっちがマシ!?」
とにかく笑える討論会を、お楽しみください。