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絵本の楽屋   by 夏野いばら

「リスとはじめての雪」                   セバスチャン・メッシェンモーザ:作 松永美穂:訳 コンセル

待ち望むということ

最初に少し、ネタバレさせてください。
この絵本。リスが、「今年こそ、雪を見よう!」と、冬眠せずに頑張るお話です。
その無茶な奮闘ぶりが、おもしろくて、愛らしくて…!

彼(彼女?)の姿を見ていると、待つというのは、とても能動的で積極的な行為なのだ、と思わされます。はた目には、「…??」という行動にしか見えなくても、
そこには「必ず、雪は降る!」という強い信念があります。

信号だって、「必ず、青に変わる」と信じるからこそ、待てる。
子どもに対しても、「必ず、成長する」と信じるからこそ、待てる。
そして、その変化・実現に気づけるのは、本気で待っていた者だけ、です。

さて、 -この絵本の内容とは、あまり関係はないのですが-
クリスマスが近づいてきました。
待降節。キリストのお誕生、救い主の御降誕を待つ季節です。

「見よ、おとめが身ごもって、男の子を産み、
 その名をインマヌエル*と呼ぶ。」         *「神、我らと共に在す」の意
            旧約聖書イザヤ書7章14節・新約聖書マタイによる福音書1章23節
       
私も、待ちたい、と思います。
このリスのように、雪が降って来るのを。
私たちと共にいてくださる、救い主のお誕生日を。

同時に新約聖書が預言している、「再び、救い主が来られる日」を。
信じて、待とうと思います。

ぜひ、この絵本を眺めながら、待ち望む醍醐味を味わってみてください。
すると、最後に、信じた者だけに、~~が訪れる!(ここはネタバレ回避)。

だから、「クリスマス、おめでとう!」
今年あなたに降る雪が、優しい雪でありますように。

来年も、どうぞよろしくお願いいたします。











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