クリスマスへ、引っぱり上げられよう
私は自分が大嫌いだすぐに気分が落ち込んで鬱々して立て直せない自分が大嫌いだ周りは優しい人ばかりだというのに毎日祈って聖書を読んで日曜日は教会にまで通っているというのに生きる喜びに乏しいままの自分が情けなくて大嫌いだ
―主よ憐れみ給え、主よ来たりませ、主よ憐れみ給え
こんな私にも、来月、もうすぐ、クリスマスは来る。
救い主イエスが、お生まれになったクリスマスが。
この「山のクリスマス」。
幼い主人公ハンシは、ほとんど何の苦労もせずに、
高い山に上らせてもらいます。
郵便配達の馬車が、配達の荷物と一緒にハンシを乗せ、
山上の親戚宅へと運んでくれます。
そして、ハンシが間違って滑り降りてしまった時も、
優しい大人が迎えに来てくれて、
また高い山の上へと引っ張り上げてくれるのです。
自分の力で上るのではない、高い山。
山上のクリスマスに、ひっぱり上げてもらうハンシ。
もうすぐ降誕節が始まります。
私は鬱々の谷底にいて、この絵本から再び、
クリスマスへと引っぱり上げてもらう喜びを、教えてもらっています。
7章立て・80ページを超える'長編'絵本ですが、
どうぞ、1章ずつ、ゆっくり味わってみてください。