11月28日、朝から小雪が降る中、反政府デモ集会が各地で行われています。
同時に政府派の車両によるデモ行進も行われています。公用車に国旗をつけ、車列を組んで走行する、というものです。
国会議長が「民主主義と人民の自由に功績を残した」として、国からメダルを授与しました。大学やテレビ局などに言って、あれこれ説得したのが功績になったようです。
昨日と今日、警察が撮影したとみられる記録用の映像が、(おそらくポーランド経由で)ネット上に流出しました。
警察内で保管しないといけない映像だと思うのですが、どういうわけか流出し、さらにいくつかの映像が編集されて、一本の動画になって、ユーチューブで見ることができます。
映像では、護送車の中のようすが撮影され、明らかに警察側がスマホではなくカメラで撮影しています。身柄拘束された人たちが次々と貨物のように護送車に押し込まれています。みんな頭の後ろに手を組んで護送車の床を見て動かないよう指示されています。一人の若い男性が「何も悪いことはしていない。」と言ったとたん、警棒で頭を殴られ、血が流れています。
別の日の別の場所ではパトカーがデモ行進している横を通り過ぎながら、「あの若い男にしよう。」と話し合って、その人だけ拘束し、パトカーの後部座席に押し込んで連行しているようすが撮影されていました。
他の映像では、反政府デモ参加者が護送車が近づいているを見て、石を投げてきました。護送車の中の治安部隊員たちは「石を投げてきたぞ。人間じゃない。」「おい、手榴弾だ、手榴弾用意しろ。」(この手榴弾というのは、手榴弾タイプの閃光弾のことです。本物の手榴弾のような殺傷能力はありません。)などと話し合っているようすが分かります。
治安部隊員の方々の会話、半分ぐらいが放送禁止用語で、ずっとピーという隠す音が被せられていて、動画をユーチューブにアップした人物により編集されています。