11月29日、ほぼ一日中雪が降る中、反政府デモ行進が行われました。
ミンスクでは各地の団地で集合。その後、行進を始め、他の行進と合流します。
例えば、日本文化情報センターのあるウルチエ地区では、今日町内で三つの集会が開かれ、その後、小さい行進になって町内を練り歩きました。そして他の行進と合流し、一つのウルチエ町の行進になり、町内で行進しています。
このような小さい行進がミンスク市内の各地に数十できましたが、全体的に大人数ではないので、見栄えとしては地味です。しかし、行進のようすを画像や動画にして、ネット上で公開しています。全体として何人参加したのか計算しづらいです。
また治安部隊や警察も身柄拘束するにも、あちこちに分散しないといけないので、大変だと思います。
同じようなデモ行進がベラルーシ各都市でも行われました。
またベラルーシ以外の国、ロシア、ドイツ、ポーランド、スイス、ウクライナなどでもベラルーシ反政府デモ集会が行われています。
午後11時ごろ地下鉄駅のうちミンスク市中心部にある5駅が閉鎖されました。先週と比べると半分の数です。
しかし現在ミンスク市内でのタクシー代が3−4倍に値上がりしています。
地下鉄が閉鎖されてしまって仕方なくタクシーで移動せざるを得ない人もいるのに・・・
午後3時半ごろ、地下鉄ウルチエ駅近くの団地内で治安部隊による身柄拘束が始まり、反政府デモ参加者に向けて複数の発射音が響きましたが、詳細は不明です。
団地内の住人がスマホで動画撮影をしており、発射音が聞こえるのですが、閃光団ではないようです。
ボロブリャヌィ市内でのデモ集会に対しては催涙弾が発射されました。
積もった雪で雪だるまを作り、その一部を赤く塗って、白赤白の雪だるまが作られています。
大統領選挙前、有力対抗馬だったババリコ氏が釈放されたという噂が飛びましたが、弁護士が否定しました。
野党のラトゥシコ氏によると、ルカシェンコ大統領はババリコ氏がマネーロンダリング疑惑により同じく勾留中の息子とともに、キプロスへ出国すれば無罪放免にするという条件を出したと言及しました。ここから釈放されたという誤報が流れたようです。
今日1日で300人以上が身柄拘束されました。一部は今日中に解放されたようです。
昨日、ルカシェンコ大統領がコロナウイルス感染者が入院しているミンスク市第6病院を訪問し、入院患者を激励している様子が報道されました。
ある病室では、一人の男性患者がマスクをしてベッドでうつ伏せになっているところを大統領がお見舞いをし、その背中に手を当てて、激励しているようすがにゅーすになりました。
今日、この患者は、「コロナウイルス感染者ではなく」「モギリョフ市にある病院の院長に激似」だという噂が流れました。マスクをしているので顔全体は分かりません。(例のAIによる顔認証システムを使えばすぐに分かると思いますが。)
独立系メディアは早速この院長に取材を申し込みました。しかし当然のことながら、本人は否定。
ふだんいっしょに働いている同僚に取材して、「あの日、院長はミンスクへ出張に行ってませんでしたか。」と尋ねるほうがいいような気もしますが・・・どっちにしろ確実な回答をする人はいないでしょう。
もし本当にこのモギリョフにある病院長が患者のふりをしてミンスクの隔離病棟で大統領からの見舞いを受けていたとしたら、とんでもないやらせですね。しかしモギリョフ市からわざわざ患者役の人、しかも病院長を首都の病院に連れてきてやらせ映像を撮影するでしょうか。
死亡したボンダレンコさんに暴行を加えたとされているベラルーシ・ホッケー協会会長の妻が購入した別荘が、マスコミにより、「このあたりにあって、こんな高価な別荘」と画像が拡散されました。
二日後、その別荘のガレージに「けして許さない」という落書きが書かれました。
このように私的な復讐精神を持つ人たちもいる、ということです。