ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

2023年2月19日。ウクライナ侵攻から362日目

2023-02-19 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
  2023年2月19日。
 昼間は明るくて日が照っていたのですが、夕方急に暗くなって、すごく雪が降っています。
 と思ったらもうやみました。

 不景気のせいかベラルーシも振り込め詐欺が増えていて、地下鉄に乗ると振り込め詐欺に注意しましょうというアナウンスが流れ、ポスターも車内に貼ってあります。
 そしたら、うちの子が「ああ、この間うち(固定電話)にもかかってきたよ。」と思い出したように言うので、え、どんなふうだったの?ときいたら、女の人で「もしもし? 私よ私。」とも言わずにいきなり、
「今、病院にいるの。しくしくしく・・・」
と泣いたので、うちの子は何も答えず電話を切って、こんなことがあったことを親に言うことすら忘れていたそうです。
 ベラルーシは麻薬の問題もあるし、日本でもそうですが治安が悪くなっていますね・・・。


 ウクライナでも気球の問題です。
 イギリス国防省は今日の戦況分析で、ウクライナ軍が15日にレーダー反射器を取り付けた気球を首都キーウ上空で発見したと報告しました。
 ウクライナ当局は少なくとも六つを撃墜したと主張。イギリス国防省は「ロシアの気球である可能性が高い」と指摘しています。
 イギリス国防省は「ウクライナの防空システムの情報を入手し、地対空ミサイルや弾薬の貴重な備蓄をウクライナに消費させるためのロシアの新たな戦術の可能性が高い」と分析。そういう目的があるんですね。


 アメリカのブリンケン国務長官は、ロシアに対し中国が武器の供与を検討している情報があるとして懸念を示しました。
 さらに中国の王毅政治局員に対し懸念を伝え、武器を供与した場合「米中関係に深刻な問題を引き起こす」と警告したということです。
 中国は表立ってウクライナ侵攻に関与しておらず、経済面だけロシアを支援していましたが、武器を供与するとなると、ウクライナを巡る状況が変わってきます。
 中国外務省によると、王毅政治局員は今月中にロシアを訪問する予定で、そのときに武器供与の話を進めようとしている可能性が高いです。アメリカは前もって釘を刺しておいたということですね。
 中国が武器を供与するとしたらその見返りをロシアに要求するのは当然で、その見返りの中身が何なのか気になります。

 一方で中国外務省の公式ウェブサイトでは、
「ウクライナの危機が長引いて拡大することを望んでおらず、状況のさらなる悪化を回避し、平和のために着実に努力するために、国際社会と協力する用意がある」
と王毅政治局員は述べています。
 中国はこの問題において常に対話と平和の側にいて、交渉の促進を提唱してきたとも述べ、さらにウクライナと中国は戦略的パートナーであり、両国の人々は友好関係を維持していると強調しました。
 でも中国がロシアに武器を供与したら、ウクライナとの友好関係も一気に崩れますね。