2006/4/30 鉄道研究仲間の
くがやまさんや
塩原なすのさんたちとのオフ会を交通博物館前で離脱してめぐろパートシンホールにゆく。ネット上で中学3年生からのつき合いである丹季 苺さんも今年で高校3年生。今日の定期演奏会で引退である。
14:50、都立大学駅に着くと今年も大妻多摩吹奏楽部の皆さんが待ち合わせをしている。予想通り聴きにきている。
1部 客席の前のほうに黒い吹奏楽部Tシャツを着た入部して間もない中学1年生が先輩たちの演奏を聴いている。<管打楽器のためのセレブレーション>(プログラムには英語で表記されているが煩雑ゆえ筆者が意訳)中学生主体のメンバーによる演奏。静かな曲調で木管、金管それぞれの音色を味わえる。アルトサックスソロが静かに響く。さわやかな演奏だ。<吹奏楽のための一章>重厚な木管アンサンブルが印象的な演奏。クラリネットのきれいなアンサンブル、トランペットの主題をブレイクしてフルートのソロやクラリネットのソリがある。<海へ…吹奏楽のために>2006年の吹奏楽コンクール課題曲だ。トロンボーンの出だし、フルートのメロディ、アルトサックスソロ。寄せては返すさざなみのような演奏だった。<組曲「虫」より>これは平成17年度にコンクールに出した曲。オーボエで入念な音合わせをした後に演奏に入る。前奏曲はスネアで始まる。パーカッションにのり管楽器による短いフレーズが入る。木管の不協和音がある。
トラフアゲハはフルートのソロで始まる。幻想的な始まりだ。フルートのソロがある。
軍隊アリはスネアと木片を打ち鳴らす音にのり低音が響く。トランペットのメロディは攻撃する軍隊アリのようだ。アルトサックスのソロがある。ますます緊迫感が高まり、力強く終わった。虫はそれぞれの虫の様子が目に浮かぶような演奏だった。
2部、打楽器五重奏<セレスティカル・アンソロジー~ケフェウス~>これは校内アンサンブルコンテストで2位を取ったそうだ。メンバーは黒いブラウスに黒ズボンでシックに決めて演奏。頭にはラメのカチューシャをしているグロッケンとビブラホンの緊迫感のある音。鐘の乱打。マリンバ連弾が響き渡る。グロッケンとビブラホンの静かなソリがある。そして激しく終わった。打楽器の魅力を再発見させるような素晴らしいパーカッションアンサンブルであった。
木管五重奏<ピアノと管楽のため5重奏>ホルン、バリトンサックス、クラリネット、オーボエ、ピアノの編成。ピアノの前奏で始まる軽快なアンサンブル。
部長あいさつ。そのあと次はマーチングのため打楽器を雛段に上げてピットを作るのだ。チューバとバリトンサックスもピットにいる。マーチング黒いブラウスに黒ズボンに赤いネッカチーフをしている。スネアにのり客席通路に部員が展開。<ウィリアム・テル>力強い金管が印象に残る。間奏でステージ上にもどり演奏。それ以外の動きはほとんどない。<アニメ・メドレー「ハウルの動く城」より>アルトサックスが中央に立ちそれ以外の管楽器の部員は後ろ向きになり、アルトサックスのソロで始まる。ノースリーブの衣装に身を包んだカラーガードがフラッグを持ち舞い踊る。静かな曲調。
人生はメリーゴーランドの主題を奏でる。一列になり一歩づつ前にせり出してくる。グロッケンソロにのりカラーガードが布とリボンを持ち舞い踊る。
世界の約束フルートとオーボエのソロがからむ。一の字状になり旋回する。最後は中央に集まってポーズを決めカッコよく終わった。
3部はパートごとに色違いのTシャツに黒ズボンで登場。赤いネッカチーフをしている。<アメリカン・グラフティーXV>ステージに照明がともるといろとりどりのTシャツがきれいだ。
虹の彼方に金管のきれいなハーモニー。重厚な合奏に聴き入る。
ミセス・ロビンソンは吹奏楽で初めて聴くが、シブい曲を演奏するなぁ。サイモン&ガーファンクルといったら普通明日に架ける橋でしょ。クラリネットがイントロのハミング部分を演奏。金管が立ち左右を向き、そして全員立って上左右を向く。フルートが前に出てソロを吹く。
ローズはトランペットが前に出てしみじみとしたソロを聴かせる。バックのバンドは左右に揺れる。
いそしぎはテナーサックスが前に出て切なげな大人のメロディをソロで奏でる。金管が上を向き全体で左右を向いた。
ダイアが一番木管が立ち左右に揺れる。トランペットのスタンドプレイ、テナーサックスが前に出て観客の手拍子にのり軽快なソロを吹く。トランペットとトロンボーンが前に出てソロを吹く。最後は全員立上がり上を向いた。<ディズニー・プリンセスメドレー>ホールニューワールドで始まりトロンボーンが前にでてソロでいつか王子様がを吹く。パーカッションの中学生が前に出て「ひゅ~っ」と伸びる笛を吹く。ホールニューワールドでユーホニゥムが前に出てソロを吹く。そして部員たちの「ラララ~っ」というハミング。そしてトランペットのメロディがあった。演奏後司会がはっぴを着て現れる。部員たちもはっぴを着てねじりはちまきをしているのは結構かわいい。<ジャパニーズ・グラフティーX>時代劇メドレー。上向きで始まり、後ろから一列づつ立ってゆき上向きになる。
水戸黄門ホルンとサックスのスタンドプレイがある。
銭形平次上向きでイントロを演奏し、カネがチャンチキと鳴り響きお祭りのようだ。ユーホニゥムが前に出てきてソロを吹く。全員立ち上がる。筆者が一番好きな時代劇である
大江戸捜査網はホルンのイントロがシブい。ホルンのメロディに乗り木管が手拍子をし、そして上下を向く。全員立上がり上下を向いて演奏するさまは迫力がある。
大岡越前テナーサックスが前に出てソロで演奏。それにミュートしたトロンボーンがからむ。午後にやっている大岡越前の再放送を見ているようだ。
暴れん坊将軍軽快な演奏に合わせ白馬に乗った金ピカの着物を着た上様がステージ前をよぎる。おそらくこの子たちは中学1年生なのだろう。最後は全員立ち上がり上を向く。演奏後上様と馬のキャストを紹介した。
アンコールに備えて客席にいる中学1年生たちが準備に入る。ステージ上の部員たちは髪に花を付ける。はちまきはとったけれどはっぴを着たまま。静かな曲にのり高校3年生紹介。高校3年生たちははっぴを脱いでTシャツ姿になっている。3年生を紹介するコメントを読む部員も初めから泣いている。紹介された高校3年生は後輩から花束と色紙をもらいステージ前に整列する。バックで演奏するバンドの部員も泣いている。最後に柳瀬コーチはステージ前に整列する高校3年生一人ひとりと握手をする。
その後ポンポンを持った中学1年生たちがステージ下に現れて<スカイハイ>柳瀬コーチもトランペットを持って演奏に参加する。中学1年生たちは踊る。立って上を向く部員たち。クラリネットのスタンドプレイ、ホルンとフルートが前に出てソリを聴かせ、木管のスタンドプレイがある。力強い演奏で、上を向いて、全員立ち上がり上向きで終演した。しかし予定外のアンコールに柳瀬コーチはスカイハイの途中からに再演してこたえた。
終演後余韻に浸る間もなく、東京駅八重洲地下街の一杯飲み屋でとぐろを巻いているくがやまさんや塩原なすのさんたちと合流して遅くまで呑んで22:43発の東海道線で帰った。