*気温が上がってきて、イギリスでも庭でバーベキューをすることができる季節となりました。先日、われらが病院のスタッフもバーベキューをしたのですが、フィリピン、ブルガリア、サウスアフリカと国際色豊かな集まりで、特にサウスアフリカ出身のナースたちのゴスペルにのったダンスには圧倒。やっぱり初夏は最高ですね。
第六十六話 理想(ビジョン)と行動力
いま私が住んでいる病院のスタッフハウスの部屋の窓からは「ホースチェスナッツ」の大きな白い花をたくさんつけた姿が見えます。「ホースチェスナッツ」は日本名ではトチノキで、秋には茶色のつやつやした実をつけます。
今から12年前、シュタイナーのアダルトエデュケーションのエマーソンカレッジで、ゲーテのメタモルフォーゼを学ぶため毎日観察をしたのが、この「ホースチェスナッツ」でした。
そのエマーソンカレッジがイギリス政府の学生ビザ制限で学生数が減少、ついに、経営が行かなくなりこの3月で閉鎖となりました。
世界中からアンソロポソフィを学ぶために集まった当時の同級生たちはまたそれぞれの国に帰り今どうしているのかはわかりませんが、エマーソン閉鎖の知らせを耳にして、私と同じように「ホースチェスナッツ」を眺めては、思い出にふけったかもしれません。
私がエマーソンで考え方を変えられたのは、ひとつは ‘I will do it.’と進んでいろいろなことを引き受けていく姿勢でした。どの学生もやる気が満々で、さまざまなイベントを企画したりで、カレッジはいつもにぎやかでした。
もうひとつは、天国を地上で実現することができるのではというビジョンでした。
この、理想(ビジョン)と行動力の組み合わせで、それがたとえ時間はかかっても実現する、というのは私のエマーソン同級生だったMASAYAさんにもおきています。MASAYAさんは現在、有機農産物認定証制度のIFOAMの世界理事として活躍中ですが、理事に当選したいきさつはおもしろいおはなしなのでぜひ彼のブログ、「オーガニックブログ」http://organic.no-blog.jp/weblog/2008/08/post_e536_1.htmlを一読されることをおすすめします。
エマーソンカレッジはこんどは「エマーソンビレッジ」という新しい共同体構想で復活。理想(ビジョン)と行動力でまた面白いことが起きてくるという予感。
(間美栄子 2010年 6月1日 http://blog.goo.ne.jp/nefnefnef)
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