ひとちゃんと今回の撮影は「さくら」だ!
と決定したあと、もちろん僕たちはすぐさま埼玉県幸手市の権現堂を思い出した。
僕の生まれた地、幸手。
東京から程よく離れたベッドタウンで、良くも悪くも安定の地域。
市内のあちこちに桜を連想させるものが並ぶ。
少年の頃だった僕は、自転車で競うように権現堂に急いだものだ。
僕たちにとっては年に一度見られる究極のコントラストだった。
黄色の菜の花が一面に咲き誇り、その空をピンクの桜がすべて埋め尽くす。
圧倒的な迫力。
子供心ながら「きれいだね」とシンプルな感想を言い合う。
僕たちは仲間がちらほら集まっているのを楽しみに、
立ち並ぶ屋台の食べ歩きを堪能した。
あれから10年ほど経ち
僕は地元から単身東京に旅立った。
1人桜の街を置いて
ビル群の中のマンションを借りた。
今回の撮影で
一本だけ飛び抜けて早く咲いていた桜があった
それは幸手のものではなく
遠くの地方から植え替えたものだそうだ
異国の地に
力強く咲く桜
僕が
東京に飛び出した季節もまた春だった
僕は
この桜のように
異国の地で自分を出せているだろうか
力強く
美しく
自分らしく
春に
旅立つ人たちに
咲き誇れ
異国の
一本桜
と決定したあと、もちろん僕たちはすぐさま埼玉県幸手市の権現堂を思い出した。
僕の生まれた地、幸手。
東京から程よく離れたベッドタウンで、良くも悪くも安定の地域。
市内のあちこちに桜を連想させるものが並ぶ。
少年の頃だった僕は、自転車で競うように権現堂に急いだものだ。
僕たちにとっては年に一度見られる究極のコントラストだった。
黄色の菜の花が一面に咲き誇り、その空をピンクの桜がすべて埋め尽くす。
圧倒的な迫力。
子供心ながら「きれいだね」とシンプルな感想を言い合う。
僕たちは仲間がちらほら集まっているのを楽しみに、
立ち並ぶ屋台の食べ歩きを堪能した。
あれから10年ほど経ち
僕は地元から単身東京に旅立った。
1人桜の街を置いて
ビル群の中のマンションを借りた。
今回の撮影で
一本だけ飛び抜けて早く咲いていた桜があった
それは幸手のものではなく
遠くの地方から植え替えたものだそうだ
異国の地に
力強く咲く桜
僕が
東京に飛び出した季節もまた春だった
僕は
この桜のように
異国の地で自分を出せているだろうか
力強く
美しく
自分らしく
春に
旅立つ人たちに
咲き誇れ
異国の
一本桜
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