ねぎ置き場~ひっそり貯えるネタの貯蔵庫~

(自称!)青春系ダンスユニット○~まる~の左。ダンスやったり、表現したがりな三十路が送るブログエンターテイメント

実録「家族で舞台に立つまで」第4回

2016-01-13 07:02:58 | 踊りに関することシリーズ
舞台に出るぞ、と決めるときってなんだか身体が熱くなる。
なんとなく出たいな、
から、
どうにかして出られないかな、
にかわり、
よし出よう!
と気持ちが変化していく。

その時の気持ちによって、やっぱり止めように変わることもある。

なので、よし出よう!までたどり着いたときは、その気持ちを十二分に大切にしてあげて、実行に移す。

よし出よう!は生物なので鮮度が大切だ。ちょっと日が立ってしまうと、やっぱりダメなんじゃないか、とか、出ても誰も期待してない、とか考えるようになってしまう。

何もしなかったとき、
例え、その考えに至るまでに、思考をめぐらせ、後一歩でやろうと思ったとしても、

それはやっぱり何もしなかったのである。


舞台本番に出られると決まった後も、沸騰したお湯をちょうどよい温度まで下げるようにして、気持ちを落ち着け、かといってぬるくなりすぎないように本番まで気持ちを保つ。

本番、舞台に立っている自分を想像すると、胸がドキドキする。練習が追いついていないと、想像している自分はかなり頼りなくなる。自信をもって舞台に立つために、それなりの準備をしなければならない。

いま、よし出よう!が具体化され、本番も決定している。心細い自分と向き合っている。

今回は学生の時お世話になった、神楽坂セッションハウスさんの企画に参加する形で作品を発表する。人気があるのでいつも申し込み日の朝から電話回線がパンクする。

セッションハウスに参加表明の電話をするときにはいつも震える。電話がつながる直前までも『電話しちゃっていいの?』とか『本当に出るのか、自分?』とか…もやもやが止まらなくなるが、セッションハウスの伊藤さんの声を聞き、やっとのことで参加したい旨を伝える。安心感が最初にわき、すぐに『本当に電話しちゃった!』と沸騰し始める。

出るからには今の自分のもてる力を全て出したい。あの温度で、本番はちょっと熱めに、自分の思いを提供したい。

息子が大きくなったとき、あのとき一緒に舞台立ったんだ、と思い出して感慨に浸りたい。

僕は下手くそかもしれないが、それでもダンサーだ。


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