日頃のあれこれ

日頃の思いやマンション管理について書いてみます もうすぐ禁煙も11年を迎えます。

新自由主義とかいうもの

2009年01月05日 | 日頃思うこと
ここに至って、やっと、、と思うことがある。

昨今、派遣切りなどを問題視する発言が多数出ている。
こうなることは1980年ころ、派遣法の改正が話題になった法律学の
雑誌に、細かに記載されていたことを思い出す。

派遣法ができたときは、できる業務は限定されていたし、期間も短かった。
結果的に単純労働には適用されないとされていたが、学界ではいずれ
なし崩しになって、タコ部屋みたいなことになるといわれていたことを
思うと、法律学ってのは本当に御用学問だと思わざるを得ない。
間違った改正であったと気がつけば、元に戻せと思う。

派遣がなくなれば経営ができないという経営者がいっぱいいる。
しかし、今までいなかったのに、、と思う人はいないのだろうか?

元旦の番組で、「元に戻してもなんにもならない」としたり顔で、
竹中・八代コンビが主張しているのを聞いて、気分が悪くなったが
人間よりお金が偉いという主張は本当におかしいのだと再確認できた。
「危機の今こそさらなる改革を」だそうだが、誰がついていくのだろうか、、

規制緩和・自由競争を主張する「新自由主義」が米国のフリードマンから
出ていることは著名であり、彼の教え子のシカゴボーイズがIMFなどを
通じて、世界中にグローバリズムという名前のアメリカの資産家に都合の
いい、「儲け主義(人よりお金)」を南米で実験した結果、あちこちで
国家経済が破たんし、アルゼンチンみたいに国家デフォルトを起こした。
チリはそれを排除して、復興に舵を切りなおしたことは、関係者は知ってるはず。

振り回す場所がなくなったので、アジアにきて、あちこちを荒らしたが
金融資産の大きさで日本に目をつけ、年次要求書で日本政府に迫り、
彼らの豪勢な暮らしを知っている留学経験のある学者連中が自分たちも、、
と政府に取り付き、経営者が乗っかった結果が、きょうの日本。

以前、ホワイトカラーイグゼンプションのことを書いたことがあるが
あの時も同じことを言っていて、あまり聞いてもらえなかったけど、
今は、同感を得られることも多い。

過ちを正すのは、早いほうがいいが、遅すぎるから正さないという選択はない。
日本も世界も、もう一度「金より人が大事なのだ」という前提に立ち返るべきだ。

ボーナスが75億円などという金融業界モデルは、「おかしいのだ」と皆が
おもうことこそ、スタートだと思う。