日頃のあれこれ

日頃の思いやマンション管理について書いてみます もうすぐ禁煙も11年を迎えます。

正社員と非正規社員

2009年01月11日 | 日頃思うこと
今の格差を問題にするなら、正社員の特権?を排すべきだとの意見がある。(社内にもいる。)

いわく、「今の派遣が正社員になりにくいのは、今の正社員の給与が高すぎ、また、解雇がしずらい仕組みにその原因がある。また、そこが間違いである。「正社員の給与が下がれば雇用が増えるし、解雇がしやすくなれば、入れ替えも進み、活性化する」そうである。OECDの対日調査にも「正社員の保護を削減すること」が明記されている。(原文にはまだ当たっていないが、、、)また、競争の敗者は自己責任であり、特段の措置は不要である。セーフティネットなどあると、自助努力が不足する。競争をさらに進めることが効率化し、活性化するための最善の施策だ、というもの。

しかし、この説は絶対間違いだと思う。

1;正社員の給与を下げる

  下がった分はどこへ行くか? 株主配当、役員の給与に行くだけ。非正規のアップには回らない。
  一部の特権階級は温存され大多数は下がる。これが理解できない学者さんがいう妄説にすぎない。

2;解雇しやすくする。

  正社員の非正規化(低賃金化)が進むだけになる。より安い賃金の労働力を求めて、経営側がなんでもありのルールで、こういうことをやるのは火を見るより明らか。移民労働力の話などはこれがねらいだろう。

こういうことをすると、労働の不安定化につながるし、長期ローンが必要な住宅や車は不安でとても購入できなくなる。国内経済は間違いなく疲弊、破壊される。それも自己責任であるというと、弱肉強食の殺伐とした闘争社会が当たり前なってしまう。人間が生きていくにはそういう世界ではない穏やかで落ち着いた世界がないと、生きていけないし、自己破壊を起こすのは今の世相を見ると明らかではないか、、そう思うのだが、「論理に感情を持ち込むな」といわれる、でも、僕は「やはり間違いだ」と言い続けたいと思っている。