南房総館山・なぎさの自然詩

館山湾のコチドリ 2024年観察記録その2


館山湾北側の海岸で2024/04/16に確認した4個の卵の様子が気になり、2024/04/27に海岸へ行くと残念ながら卵が無くなっていました。
海岸へ観察に行かなかった11日間に4個の卵全てが、他の動物に捕食されてしまったようです。


更に館山湾北側の別の海岸でもコチドリの番がおり、そろそろ産卵しているかもしれないと思い、2024/05/04に海岸へ行ってみました。
その時のコチドリの様子は人が近くにいると警戒し、1羽はその場所からあまり動こうとせず、もう1羽はカラスが近づくと警戒し、鳴きながらカラスを牽制していました。この感じは卵がありそうな雰囲気でしたが見つけることが出来ませでした。
そしてその翌日(2024/05/05)同じ場所へ行き、コチドリの卵を探すと、なんと卵が4個ありました。
この日は夫と二人でコチドリの巣を探し、館山湾北側の海岸で合計4箇所の巣で卵の確認が出来ました。


館山湾北側の海岸のコチドリの巣①


館山湾北側の海岸のコチドリの巣②


館山湾北側の海岸のコチドリの巣③
この巣は2024/04/27に卵が無くなっていた巣の近くにあったので、同じ親鳥が産んだのではないかと考えています。


館山湾北側の海岸のコチドリの巣④


2024/05/08には館山湾南側の海岸のコチドリ達の様子を見に行きました。
この海岸では二組のコチドリがいて、そろそろ卵がありそうな時期なので、一組の番に絞って行動を観察していると、求愛行動をしています。
何度か求愛行動を見ていますが、基本的にはオスが穴を掘った後に尾羽根を広げ、その下にメスが潜り込み、そこから移動し、その後交尾をします。
この時の求愛行動は、オスが穴を掘った後にメスも同じ場所で穴を掘っていました。
コチドリの個体ごとに微妙な違いがあって、求愛行動と言っても様々な形がある様です。

更にこの日は館山湾北側の海岸の巣の様子も確認。
①の巣の卵が無くなっていました。
②の巣は親鳥が抱卵。(2024/05/17海岸へ行くと卵は全て無くなっていました。)
③④は卵がありました。
今年は今のところ4箇所のコチドリの巣の経過を観察中ですが、既に卵のある巣は2箇所になってしまいました。
コチドリの卵は他の動物に捕食される事が多く、なかなかヒナの姿を見ることが出来ずとても残念です。
毎年館山湾へやって来るコチドリ達の子育てを見ていて、卵が無くなった時ほど悲しいことはなく、コチドリ達がストレスの少ない子育てが出来るように願ってやみません。



名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最近の「コチドリ」カテゴリーもっと見る