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春になると繁殖の為に館山湾へやって来るコチドリ。
毎年3月頃に海岸で見かけるようになります。
2023年3月29日撮影。
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コチドリオスの求愛行動です。
嘴で地面を突いた後で尾羽根をパッと広げて、メスにアピール中。
2023年5月30日撮影。
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無事にペアとなったコチドリが交尾をしていました。
2023年4月29日撮影。
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砂浜で抱卵中のコチドリ。
砂丘の奥にある植生に巣作りしました。
巣と言っても砂浜に凹みを作って白い貝殻を敷き詰めたシンプルな感じで、2〜4個の卵を産みます。
卵や孵化したヒナをカラスやトビに狙われるので、それらが近づくと親鳥はその場から離れ、擬傷行為をして守ります。
2023年6月10日撮影。
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大潮の海岸でのコチドリの親子。
手前が幼鳥です。
幼鳥はまだ飛べない様子で、メスが近くで見守っていました。
この時見た幼鳥は一羽だったので、他の幼鳥は捕食されてしまったのか、何かトラブルがあったのだと思います。
2023年7月18日撮影。
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熱い砂浜で小さなヒナを一羽連れたコチドリ夫婦がいました。
卵やヒナが捕食されてしまい、再度産卵したために孵化がこの時期にずれ込んでしまったようです。
2023年7月27日撮影。
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小さかったヒナが成長した姿。
よく見ると脚には水かきのようなものが見えました。
親鳥の脚には水かきは無いので、ヒナの時だけあるようです。
2023年8月12日撮影。
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海岸で子育て中のコチドリが警戒して近づいて来ました。
7/27の時には親鳥二羽でヒナを守っていましたが、8/1以降親鳥は一羽だけ。
何があったのでしょうか。
2023年8月5日撮影。
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メダイチドリと一緒のコチドリの若鳥。
好奇心旺盛なメダイチドリがコチドリの方へやって来ましたが、コチドリは羽繕いに忙しそうです。
2023年8月22日撮影。
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大潮の磯にいたコチドリの若鳥。
別の若鳥がもう一羽いて、興味津々で近づいて来ました。
2023年8月31日撮影。
今年の館山湾では二組のコチドリ夫婦の繁殖を観察していました。
6/10に砂浜の植生に巣を見つけ卵を4個確認しましたが、6/19に同じ場所でコチドリが抱卵しておらず、卵が無くなっていたので捕食されてしまったようです。
同日同じ海岸で交尾行動を見ましたが、卵が無くなると直ぐに次の準備を始めるコチドリの逞しさに驚きました。
野生動物の本能を目の当たりにして悲しく切ない感情と、小さな体のコチドリを応援したくなるような複雑な気持ちになります。
二組のコチドリ夫婦の観察は夏の間は頻繁に出来ませんでしたが、どちらも無事に成長したヒナは一羽だけでした。