今日の南房総は晴れて真夏のような暑さでした。そんな中で今日も海岸散歩へ出かけました。
鳥居をくぐり抜けると海岸へ出ます。すると潮風と一緒に異臭がしてきました。何の匂いかと思っていたら、大量の海藻が打ち上がっていて、それがやや腐り始めている匂いでした。
先日の台風で大量の天草が打ち上がり、白くなって乾燥しているものと腐り始めているものが混ざり合っていました。
新鮮な状態の天草です。
乾燥させると寒天の材料になります。
磯では天草採りをしている姿も見られました。天草専用の長い棒の先に傘の骨のようなものが付いている道具があり、それ使い、磯を掻きあげるようにして天草を採っているようでした。その近くでは取った天草を広げて乾かしていました。
海岸をビーチコーミングしながら見つけたアジロダカラです。少し摩耗していたけど、なかなか拾えないタカラガイなので嬉しいです。
満潮時の波打ち際だったラインにはタコブネがポンッと置かれていました。
約4cmで小さめのタコブネです。
原色日本貝類図鑑によると「タコの中で特に雌が卵を産みこれを携帯するための容器として石灰質を分泌して構成された外殻で,従って雄には無論ない」「母体のタコの和名はフネダコ」「長径は7cm以上に達する」とありました。
アオイガイと比べると表面の刻みも粗く、上の突起もゴツゴツした感じで、色合いも渋い褐色です。アオイガイの薄く白色で透明な貝殻とは違って、タコブネは力強いけれど繊細な感じの貝殻だと思います。
岩場の多い海岸でイソギクの緑色の葉がとても鮮やかで綺麗でした。
蕾がふっくらとしてきて、もう少しで黄色い花が咲きそうです。
次回ここへ来るときは、一面に広がったススキとイソギクの黄色い花の咲いているのを楽しみにしようと思います。