<紅葉の秋ですね~♪>
私の誕生日だった
お日様たっぷりポッカポカ~の土曜日、
次男のピアノ教室の先輩が奏でる
小さなピアノコンサートに行ってみた。
20人入るのがやっとというカフェは
住宅街の一軒家を改築したお店。
こだわりの焙煎コーヒーと手作りのレアチーズケーキ、
そして、
ピアノの先生おすすめのサンドウィッチが美味しい
アットホームな雰囲気だ。
その店の片隅にあるピアノは
古いけど良質な音色をもつアップライト。
カフェならではの
温かい拍手に迎えられコンサートは始まった。
最初はショパン。
好青年そのものである次男の先輩が弾く
ショパンの曲(op.9-2)は
丁寧にニュアンスを変えながらもとことん優しい響き。
あ~この曲ひいたことあるなぁ~。
8分の12拍子、アンダンテ、
美しい旋律を歌いながらリズムを刻むこの曲が好きだった私。
たまごサンドを頬張りながら
思わずうっとり♪
最後の曲は
グリーグの「抒情小曲集」より「トロルドハウゲンの婚礼の日」。
この曲は
グリーグが奥様への結婚記念日の贈り物としてつくった曲だそうで、
もともとのタイトルは
お祝いの人たちがやってくる!
というものだったとのこと。
始まった舞曲の軽快さに
ハートマークの香りが踊る。
しかも
グリーグの奥様の名前はなんと!
ニーナさん。
(はい、私のHNもニーナです♪ 偶然?)
私の誕生日にこの曲を聴けるなんて…と、
感激のコーヒータイム。
グリーグ夫妻が新居を建てて暮らしたという
ノルウェー校外のベルゲン地方。
その入り江のほとり一帯を
夫妻はトロルドハウゲンと名付け愛したという。
トロルドハウゲンの景色を想像しながら
音色に包まれるひととき。
景色の中にいるお二人(グリーグ夫妻)の姿が
自分たちの姿にふと重なり、
この風景を前に、
ふと、
お互いを「パパ」「ママ」と
呼び合ってるようじゃいかんな~、と思うのだった。
そこからは
私の妄想列車が発車。
場面はトロルドハウゲンの紅葉に染まる湖畔…。(笑)
凛とした静かな空気の中、
キャンプ用のイスに腰掛けのんびりとティータイムを楽しんでいる私たち。
「そうだ!私がニーナさんだからオットはグリーグさんなんだ!」
我が胸にはそんなハートフルなひらめきが!!
(オットのHNをグリーグさんにしてHNで呼び合おう~という解釈です。)
とにかくその場面で、
「パパ」「ママ」ではいかんのだ。
「ニーナさん」「グリーグさん」と
お互いを呼び合うシルバーグレーの二人…。
素敵だわ~。(妄想中)
夜、Skypeで、
「歳とったらパパのことを“グリーグさん”って呼ぼうと思うの。」
と長男に話をした。
すると、
「お、おう。それは、よくよくパパに聞いてみなさい。」
と冷静かつ沈着なお返事が…。
もちろんオットにも話してみる。
と、
「グリーグさん!?俺が~!?」
即、却下。
妄想列車はあえなく脱線となりました。
それでも
やっぱり「パパ」「ママ」はどうにかしたい私はここで一句。
鳴かぬなら鳴かせてみせようグリーグさん
あは♪
しつこいのだ。
<帰り道>