長眠、多眠の傾向が続いていて、ちょっとしたイベントがあったので、調子を崩している。
結局、季節や身体の環境要素の変動による調子の低迷と、イベントによるストレスが重なると揺れが大きくなる。
今回もある訪問イベントで物事がうまくいかず、ついでにそのあと予定していた買物をストレスと時間がなかったにもかかわらず決行したので、それが翌日に家族とのトラブルの背景にあったと思う。
家族は家族で精神障害者からいわせれば、配慮のない否定的なことばを口にして、それがきっかけで落ち込んだり怒ったりした訳だが、一方で前日のストレスが少なければそれももう少しこちら側で耐えることもできたかもしれない。いわゆる「心のボタン」の問題であるが、当たり前だがそうしたことに家族が配慮できないから容易にボタンが押される。これが家族以外の精神障害者であるならなぜか配慮が可能である。
これが「家族」というものであるのだろう。だから「家族療法」というものはたとえ精神的専門家であったとしてもその外にはない。精神的専門家以前に「家族」であるのだ。
本人は本人で調子が悪いと容易に悪い精神循環に巻き込まれる。
確かにこれがいま最新の精神医学が考えている脳の病であるとするなら、それを押しとどめるのは至難の業であろう。精神療法や認知療法でどこまで「学習」や「修正」が可能であるのかは、そうするとその人の脳の傾向や薬が如何に適合するのかでかなり異なってくる。
認知療法に近いもので、認知療法以前にアルコール依存症患者自身によって作られたアルコール・アノニマス(通称AA)がある。ある精神障害に関わる専門家と20年前くらい話をしていて彼はボクに言った。
「AAが効果があることはよくわかっているんだよ。でもさ、すべての依存症の人に有効かというとそうじゃない。どうしてもそれに適合しない人もいるんだよ。そんなときに、奇跡みたいなことが起こってくんないかなって心の奥で思っちゃうんだ。」
いまはアルコール依存症も体質や脳の性質によって、ある人にはアルコールがある日突然覚醒剤と同じような働きを起こしてしまうことがわかってきている。明らかにアルコール依存症になりやすい体質をもっている人とそうでない人がいる。そしてそのアルコールが影響する大きさも人によって異なる。
よく精神科医は精神病のことを高血圧や糖尿病などの遺伝的な慢性疾患に例える。
だが、精神疾患は病状が悪化した場合、対人関係においてトラブルを起こすわけで、血糖値が高いとか、血圧が高いとか言うのとはだいぶ違うような気がする。そこが、本人にとっても周囲にとってもやっかいなところだ。
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