日本四人将棋連盟

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五月雨初代永世雷帝の軌跡

2014年04月13日 | 棋界情報
五月雨初代永世雷帝は先代メンバーの一人であり、
ザグラが連盟を創設した時から副会長に就任し連盟の方針を会長と共に考え、
また勝率ランキングの集計やコメント対応にも尽力。

五月雨は2012年11月18日に入会。

サブタイトル三冠を達成し、
その後サブタイトルを昇格させる事に成功。

この昇格は唯一五月雨だけが成し遂げた偉業である。

初タイトルは第3期雷帝戦で、当時のザグラ四冠王(全冠独占中)から雷帝を奪取し、
ザグラの「初代永世雷帝&永世三冠」を阻止し、
それだけに止まらず、天帝・棋帝とザグラから三冠も奪取に成功しザグラを一冠だけに追い込んだ。

そしてそこから、五月雨三冠(当時)の防衛ロードが始まる。

ザグラ竜帝(当時)や白くまやクルーゼという強力な相手に堂々と、
天帝・棋帝・雷帝を防衛し一気に「永世三冠」目前まで迫る。

しかし、ザグラがスランプから脱し、五月雨はザグラと白くまに天帝・棋帝と連続で奪われる。

だが雷帝だけは渡せないと、第5期雷帝戦で意地を見せ付け、ザグラ三冠(当時)を返り討ちにする。

こうして五月雨は、「初代永世雷帝」を取得する事に成功した。
これまでザグラは、タイトル&永世称号を"初代"と収めてきたが、唯一五月雨がそれに土を付けた。

そして帝王戦が新設され、ザグラは既に3連覇を達成し「初代永世帝王」を取得していた。

2013年1月31日にはザグラより先に「五冠王」目前まで迫ったが、ザグラに阻まれ五冠王達成を許してしまう。

だが五月雨は怒涛の勢いに乗り、第14期帝王戦でザグラ帝王を降し、
第15期で防衛に成功し2連覇を果たし、「二世永世帝王」に王手を掛けたが第16期でザグラに奪われる。

その後は不調が続いたが、ザグラの竜帝17連覇を阻止し、更に雷帝を奪取し第21期~23期まで2度目の3連覇を達成した。

そして、一番最後にタイトル獲得を果たしたのは第47期雷帝であった。

これが、雷帝戦の神に愛されている五月雨である。

ちなみに、唯一NYSR検定2級の資格を取得している棋士でもあるという事を付記しておく。

※雷帝通算9期獲得 歴代2位。