日本四人将棋連盟

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第1回次の一手解答編

2016年03月29日 | 次の一手問題
次の一手の解答をお教え致します。

ズバリ答えは「7八飛車」の一択です。

ではまず「7三銀打ち」ですが、これは所謂過激手に近い手になります。
「7三銀打ち」で東家が2二の金を取られるわけにはいかないので「8二金打ち」として、
北家が「8一竜」とした場合は「同金」で西家が「8四銀成り」として東家は大きく形勢が傾いてしまうからです。

次に「5二銀打ち」ですが、これはメリットとデメリットで説明致しましょう。
まずメリットは、
・詰まして順位を確実にする
・自家にとって左家となる東家を詰まして不安要素を消す
次にデメリットは、
・詰ました場合、右家が飛車や金を取り大差になる
・100%トップを取れなくなる
・2位になっても勝ちでも負けでもない

という感じになります。
もしこの競技ルールが四局戦ならば「5二銀打ち」は有りと考えます。
何故なら親番を蹴倒して、ポイントを稼げるからです。しかし、今回は一局戦。ここが一番のミソとなるところです。
アマチュアの方ならば詰ましても構わないと思いますが、プロならば常にどんな状態でも諦めずトップを目指すため「7八飛車」で銀を取り望みを繋げたいところです。



※左にある手数や棋譜は気にしないで下さい。
※南家の玉は裏王になっていませんが詰んでいます。

執筆者・中司晃貴