日本四人将棋連盟

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第6回次の一手解答編

2017年02月23日 | 次の一手問題
次の一手の解答をお教え致します。

正解は「↓6二金打ち」です。

まず戦況を整理してみましょう。
国士戦オーラスで点数が自家17ptで対面の親が13pt、上家8pt、下家6ptです。

面倒なのは対面が連荘をしてしまう事なので、必然的に「↓6二金打ち」が成立します。
ここで詰ます事により、対面の親の点数が9ptとなり終わります。
そして自家は20ptとなり、その時点で勝利が確定します。
その後、仮に他家に詰まされても、自家18ptとなり他家の点数はこの自家の点数に全然届きません。
詰まされても点数的に逃げ切れるわけです。

よってこの「↓6二金打ち」のマジックを決めた時点で勝利しているのです。

ただし、気を付けなければならないのは、
下家が親の場合は「↓6二金打ち」は危険すぎて指せません。
金を打って詰ました場合、戦力が不足し下家を撃破出来るかどうか分かりません。
そして下家が連荘してしまえば元も子もないので、戦況をよく見極めて指しましょう。

皆さんは次の一手分かりましたか?



※左にある手数や棋譜は気にしないで下さい。

執筆者・中司晃貴