日本四人将棋連盟

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第8回棋士総会の報告

2020年08月30日 | 棋界情報
第8回棋士総会では、連盟独自ルール「三人攻撃禁止」について話し合われました。

三人攻撃の定義について

三人攻撃禁止とは、その名の通り、3人で1人を集中攻撃する手を禁止するルールです。

具体的には、対局者が2人から攻撃されている時に、3人目が攻撃に参加できません。
下の局面では、手前が既に2人から攻撃されていますので、3九銀打ちが禁止となります。



<なぜ本ルールが必要?>
手の内の分かり合った者同士で四人将棋を指すと、勝率の高い者が狙われてしまいます。
すると、正しい実力が成績に反映されません。(成績が拮抗しやすくなります)
本ルールによって、3vs1の構図がなくなりますので、適正な成績が残ります。
適正な成績があると、自身の棋力アップも可視化されますし、
タイトルを獲った者にも一定の評価が集まるようになります。

三人攻撃禁止は明文化されておらず、判断の難しい局面がたくさんあります。一例をご紹介します。



上の局面は、手前が4五歩と突いたところです。この手は三人攻撃になると思いますか?
下家(右)は、既に2人から攻撃されています。争点となるのは「手前の4五歩が攻撃(加勢)にあたるか」です。

「手前の歩が、下家の駒に直接ぶつかっていないので、攻撃ではない」
「上家(左)の飛が1六に通り、下家が危険な状態になるので、攻撃だ」

総会参加者の間でも意見が割れましたが、「攻撃ではない」と判断する方が多かったです。

いくつかの例図が用いられ、ルール定義のための意見交換が行われました。
今後も慎重に、三人攻撃禁止の定義&明文化を続けてまいります。

日本四人将棋連盟
岸亜双会長