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No.318 2008/8/14作成
The 4 Sulci on Enceladus' South Polar Region (False Color Mosaic)
8月11日、NASAの土星探査機カッシーニが土星の衛星エンセラダスに接近しました。
今回の接近では特に南極地域が重点的に探査されました。
この地域には、「虎の縞(タイガー・ストライプ)」と呼ばれる数本の溝が平行に走る構造があり、これまでの探査で周囲よりも温度が高く、この地域から細かな氷の粒が噴出しているのが確認されています。
この画像は、エンセラダスの南半球を捉えたもので、赤外線、緑、紫外線で撮影された画像を合成して擬似カラー画像を作成し、それを合成してモザイク画像を作成してみました。
ただし、一部モノクロ画像を含んでいます。
左上に写っている4本の渓谷にはそれぞれ名前がつけられており、ジェットが噴出する場所はこれらの渓谷に沿って存在します。
今回はジェットの噴出点をより高解像度で撮影しており、それらの画像も順次配信予定です。
エンセラダスは大きさ512 x 494 x 489kmの中型の衛星です。
エンセラダスは太陽系の中でも最も白い物質で覆われており、恐らく雪のように細かい氷の粒で覆われていると考えられています。
タイガー・ストライプを初めとする溝や亀裂のような地形は、長年にわたるエンセラダスの地殻活動によって新たに形成されてきたものです。
また、その際に内部の氷の粒が外にふき出し、それが降り積もって表面を覆っていると考えられます。
エンセラダスの表面が明るいのはこのためです。
これらの観測結果は、エンセラダスの内部が現在も活発に活動している動かぬ証拠となりました。
元の画像:NASA/JPL提供
The 4 Sulci on Enceladus' South Polar Region (False Color Mosaic)
8月11日、NASAの土星探査機カッシーニが土星の衛星エンセラダスに接近しました。
今回の接近では特に南極地域が重点的に探査されました。
この地域には、「虎の縞(タイガー・ストライプ)」と呼ばれる数本の溝が平行に走る構造があり、これまでの探査で周囲よりも温度が高く、この地域から細かな氷の粒が噴出しているのが確認されています。
この画像は、エンセラダスの南半球を捉えたもので、赤外線、緑、紫外線で撮影された画像を合成して擬似カラー画像を作成し、それを合成してモザイク画像を作成してみました。
ただし、一部モノクロ画像を含んでいます。
左上に写っている4本の渓谷にはそれぞれ名前がつけられており、ジェットが噴出する場所はこれらの渓谷に沿って存在します。
今回はジェットの噴出点をより高解像度で撮影しており、それらの画像も順次配信予定です。
エンセラダスは大きさ512 x 494 x 489kmの中型の衛星です。
エンセラダスは太陽系の中でも最も白い物質で覆われており、恐らく雪のように細かい氷の粒で覆われていると考えられています。
タイガー・ストライプを初めとする溝や亀裂のような地形は、長年にわたるエンセラダスの地殻活動によって新たに形成されてきたものです。
また、その際に内部の氷の粒が外にふき出し、それが降り積もって表面を覆っていると考えられます。
エンセラダスの表面が明るいのはこのためです。
これらの観測結果は、エンセラダスの内部が現在も活発に活動している動かぬ証拠となりました。
元の画像:NASA/JPL提供
雪が降り積もっているので、もっとなだらかな地形を予想していたのですが、地殻変動の真っ最中の地形にびっくりしました。
溝に中東の地名が付いているのは、何つながりなんでしょうか?
明らかな「火口」らしきものは分かりませんが、溝の隙間から噴出してるんでしょうか。