自動車、建材などの大型の貨物は「だいとう」の甲板にそのまま搭載するが、小型の貨物はコンテナーに混載されて輸送される。クレーンで船から岸壁に積み下ろされたコンテナーはフォークリフト車で少し高台にあるヤードに移送され、ここで貨物は荷主に引き渡される。一段目の写真はヤードの全景で、雨水をしのぐ鉄骨の屋根が設置されていた。前回の旅行の時、ここのヤードはコンクリートで固められただけであった。この屋根は最近になって建設されたようだ。ヤードに並べられたコンテナーの扉はそれぞれ開放され、荷主は発送した貨物を持ちかえることになる。
三段目の写真は、荷主伝票を受け取るための伝票置場である。古いコンテナーの中に箱が置かれ、その中に当日到着した貨物の伝票が置かれていた。四段目の写真がその伝票の束で、ここから荷主が自分の伝票を選び、ヤードの担当者に確認させて貨物を受け取ることができる。セルフサービスの受け取りである。しかし、この方法では他人の伝票も丸見えとなり、他人が発送した商品が判ってしまい、情報管理からして都合が悪い。このため、2024年からは、荷主伝票はヤードの隅にある港湾事務所(なぜか運営しているのは村役場の港湾業務課であった)で係員から受領する方式に変わった。