ほぼ月刊・ビーサンおやじがゆく。

訪れる人の期待を、ことごとく裏切るブログ...

恐怖の館イチロー荘

2015-12-18 21:54:10 | 山川海酒
昭和と平成の境目の頃の話だ。
冬のバックカントリースキーをやるようになってから、福島の裏磐梯にはよく出かけた。
当時は土日の休みが多く宿を確保するのに苦労した。
現在のようにインターネットも普及してなかったから、宿の予約といえば現地に直接電話するしかなかった。
旅行ガイドみたいなモノをみながら一件一件電話をしてやっと見つけた宿が旅館イチロー荘だった。安くてしかも温泉だという。
深夜発でクルマで行ったので裏磐梯に到着したのは朝だった。
とても古びた宿で、今でいうなら昭和の佇まいが漂うというか、まぁそんな宿だった。
宿に荷物だけ置かせて欲しいと頼むとOKの返事で、ついでにスキーウェアに着替えたいけどいいかと聞くとそれもOKだと宿のおばちゃんに案内された部屋は、先祖代々の遺影が並べられた線香クサい仏間だった。
おぅ、この宿に今晩泊まるのかよと少しビビりながら着替えを済ませゲレンデへ向かった。
途中、洒落たペンションやらホテルがたくさんあり、何故に我々はこんな古びた旅館しかとれなかったのか?落ち込んだ気持ちになった。
もしかして、今晩の客は我々だけで夜中になると包丁を砥ぐ音が聞こえてきたりして...ギャーッ🙀😱
さて、天気もイマイチだったのでスキーは早々と切り上げ宿に入った。
部屋は普通の和室で、トイレはなく廊下の端にある共同のを使用。
そのトイレがとっても昭和チックで、タイル貼りの床をゲタをカランコロンと履いて入るタイプだ。和式の個室の下にあるスライド式の小窓がまた昭和30年チックだ。わっかるっかな~?

風呂は温泉、食事は部屋で鍋料理。
もう呑んで食って寝るしかなかった。
夜中、廊下をパタパタ歩く音や、トイレのゲタがカラーンと聞こえたので他にも客はいたんだろう。
包丁を砥ぐ音は聞こえなかったが。
これで翌日チェックアウトのときに
「昨夜のお客さんはあんたらだけだったよ。」
なんて宿のおばちゃんに言われたらギャーッ😱🙀ってなるんだが、そんなことはなかった。

そんなイチロー荘
まだあるのかな?と調べてみると...
おっ、あるある。
正確には“いちろう荘”だった。
一度お試しくだされ。
http://www.asahi-net.or.jp/~ue3t-cb/bbs/special/yamasemi_kori_inawa/yamasemi_kori_inawa_6.htm

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2 コメント

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にっこうケッコウ (tama)
2015-12-25 22:10:13
いちろう荘は泉質が良かった。
トホホ温泉の極みは
日光のあそこでしょう。
未だに日光には泊まろうと
思いませんねぇ。
なんたって飯が…
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Re:にっこうケッコウ (nigauri-taro)
2015-12-25 22:52:42
日光の湯元温泉(?)は“ブラタモリ”でやってて思い出しました。山の中の温泉でアジフライが食べられるのは、あそこだけでしょう。
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