ニヒル牛 石川あるの紹介日誌

『ニヒル牛』の店番石川あるの、作品紹介を中心にした日誌です。レンタルボックスと言われる事も多い昨今です。

2000年後に誰かが・・

2022年06月27日 | Weblog

博物館とかで見る昔の手仕事に、信じられないくらい愛しい物があります。

例えば、1000年前の刺繍の繊細さ可憐さ。

なかめんさんのこの作品を見て、なんだかそれを思い出しました。

梅雨の季節を刺繍したカバン。

美しいグラデーションの紫陽花のサークルに、なかめんさんがずっと描いてる、旅パンダ達がいます。

小鳥達と、旅パンダ。

一つ一つが可愛くて、手にとってしばし見惚れました。

キュッとしばると巾着に。

ヒモの先にも水色の花。

そして、袋の裏側にも散らばる花。

この作品を作るなかめんさんの、静かな姿が見えるようで、それで遥か昔の手仕事を思い出したのかもしれません。

2000年後にこれを誰かが見つけたら、きっと愛しさに、胸が締め付けられるだろうな。

 

 

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