新潟久紀ブログ版retrospective

新発田地域振興局長の細々日記「畦道にて学ぶR6.6月」

■(有)アグリ・システム社長の斎藤斗南さんから畦道にて学ぶ

●直進アシスト付田植え機
私の様な素人に農業に関心を持ってもらうための参考にしたくて、新発田市で100haの稲作経営等をするアグリシステムの斎藤斗南社長に相談したら田植え視察受入れをご快諾。最新式の8条植え田植機を体験させていただくと、田植えしながら苗マットを補充する際に手放しで前進させるアシスト機能など進化に驚く。

●苗間隔と稲間隔
新発田市の農業法人アグリシステムさんの最新鋭の8条田植機は、植え幅33cmで一割広い北海道仕様並みだという。"内地サイズ30cm"にしないのは刈取コンバインの幅に合致して籾が中心位置にハマり、倒伏稲でも綺麗に刈取れるからだという。こんな話は現地を見ながらの話をする中でないと聴けないものだ。

●有機チェーン除草
新発田市菅谷地区の山間部の農地でアグリシステムさんが営む有機農法水田を視察。除草剤を使う慣行農法に比べてなんと3日に1回の頻度で手作業での除草が欠かせないという。社長自身で製作したチェーンで土を醸して雑草を排除する除草器具を使い、2反田の一回を一人で半日弱ほどまでに効率化していて感服。

●清流「石川川」に窺う品質
有機農法水田の視察に際して用水の透明さに感心していたら、耕作するアグリシステムの社長さんが水源まで案内してくれた。新発田市の名峰二王子岳から流る石川川の上流はシダ茂る沢筋の勢い良い早瀬。「こんな水で育てたコメは美味いに違いない」と秋の実りまで確信させる現場情報を消費者に伝えたい。

●基本は農業土木と操車力
新発田市で大規模な水田を請け負う農業法人アグリシステムの社長さんは、田圃や用水路の改修などご自身で重機や工作機械など駆使して営農環境の改善に余念がない。基本には農業土木があり、工事車両の操車センスがポイントだと言う。栽培のノウハウや魅力の推しでない若者の農業への誘い方も一考かも。

●担い手は地域に根差していないと
農業法人アグリシステム社長さんに、新潟県の農業担い手不足対策に関して、所得の高い園芸への転換や外部資本による事業承継など話題にすると、高単価に魅かれて大規模園芸展開して失敗した東北の事例を学ぶことや、地域に根差していることの重要性を説かれた。米と郷土への愛が高品質を担保している。

(「新発田地域振興局長の細々日記「畦道にて学ぶ」」終わり。「へたれ県職員の回顧録」の「仕事遍歴」シリーズで現在進行形の日記形式「地域に住む人の減りを抑え、関与する人を増やすために」続きます。)
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「活かすぜ羽越本線100年」をスピンオフ(?)で連載始めました。

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