大阪の分娩予定の病院で母親学級が開催されるとのことで、さっそくクマ子も参加してきました。
こちらの病院では妊娠前期プレママさんと後期プレママさんと2度にわけて母親教室を開催しているんですって。クマ子は28週以降のプレママさんが参加する教室に参加してきました。
参加者はだいたい25名ぐらい。皆さんお腹がもう目立ってきてるプレママさんばかりです。
参加者全員が初対面なので話すこともなく、床に敷かれたマットの上にとりあえず座って教室が始まるのを待ちます。
時間を持て余すクマ子。
とりあえず分娩予約をした際に渡されたA3版の厚みが3センチほどある重いテキストを読んでいるうちに時間がきて助産師さんによる母親学級がスタートしました。
前にパパママ学級に参加した時は強烈に面白くてわかりやすい助産師さんの教室だったので、3時間なんてあっという間に過ぎたけど、さて今回はどんなものか・・・・
事前にいただいたカリキュラムでは助産師さんより分娩の詳しい進行状況やこの病院の入院の様子、マタニティヨガ、病棟見学となっていたので最初は座学かと思いきや、
いきなり「では2グループにわかれて陣痛時に必要なグッズについてディスカッションを始めます」と言い出す助産師さん。
そして全然面識もない人たちが2チームに分けられ、誰も話すことがないまま円になって座ります。
き・・・きまずい。
誰も視線を合わさないし声を発しない。
隣のチームも水をうったようにシーンとしているけど、助産師さん、始まっていきなりこれはハードルが高いよ・・・。
こういう時は年齢が上のクマ子が仕切るべき??
いや、様子をもうちょっと見よう・・・・
などと考えていると、とても優しそうなプレママさんが口火を切ってくれました。
それでホッとするその他全員。こういう人がいてくださると、ほんっと助かります。
相変わらず隣のチームは沈黙が続いて助産師さんがはいっていましたが、クマ子がいるチームはそろりそろりと意見が出始めました。
そしてその中のおひとりの話が、衝撃的だったのです。
その方が「陣痛時にはきっちり食事が病院から提供されますが、食べる余裕ないので手軽に食べられてカロリーがあるものが必須でした」と発言したときのこと。
おや??
この教室は個々の病院で初めて出産する人のためのクラスなのでは・・・・
と思っていると。
その方がこうおっしゃいました。
「私、昨年この病院で出産したんです。でも・・・死産でした」
その方曰く妊娠6か月目で赤ちゃんに先天性の疾患があることがわかり、そのまま赤ちゃんはお腹の中で息だえてしまったそうなのです。
それだけでもショックだったでしょうにさらに残酷な現実はここから。
たとえ赤ちゃんがそうなってしまっても、赤ちゃんを体外に出すには「出産」という形をとらなくてはいけません。
だから他の健康な赤ちゃんを産むのとまったく同じように陣痛から始まり、産声を上げることのないその赤ちゃんを出産をしたそうです。
言葉を詰まらせながら、目に涙を浮かべながら話されるのを見て、これは経験した人でないとわからない、ものすごく辛い体験だったことが伝わってきました。
幸い、今回その方のお腹には健康な赤ちゃんが!
「今回は、赤ちゃんと一緒に退院するのが私の目標です」
そうなりますように。
昨年の辛いできごとを乗り越えて今、新たにお腹に赤ちゃんを授かったのですから。
絶対今度は元気な赤ちゃんを産んで欲しい。
その方のお産経験はとてもリアルで、ディスカッションそっちのけでみんな聞き入ってしまいました。
ここで有益な情報が1つ。
出産後は肌がかっさかさになるそうです!!!
絶対保湿重視の基礎化粧品とリップクリームを持参した方がいい!!と力説されていたので、クマ子もこれはメモメモ。退院する時に写真撮るだろうし、かっさかさのお肌にメイクしてたんじゃ一生後悔しますものね。
なんだかんだで予定の2時間はあっという間に終了。
あとは助産師さんを筆頭に入院病棟を案内してもらいました。
うん、出産のイメージがだんだんつかめてきたぞ。
「ではこれで終了になります。最後お土産がありますので受付で受け取って帰ってください」
ほう。お土産付きとは良心的な母親学級ですな。
感心感心。
しかし現実はそれほど感心できたものではなくて・・・・
受付で渡されたお土産。
これがめっちゃ重かった・・・・
妊婦は重いもの持つなと言っておきながら、なんじゃ、この異様に重い土産は!!!私たち、テキストも持参してるのに!!
中を見ると450mlの赤ちゃん用ボディソープ現品と、ゼクシィベビーのカタログがどっさり。そしておむつ現品とその他試供品。
重いはずだよ・・・・
おまけに受付での一言
「お会計はあちらの精算機でお願いします」
お会計・・・??
母親教室有料なの??!!!!!
そんなの聞いてないよ!!!!!
精算機に表示される1,080円。
黙って支払い、お土産とテキストと自分の鞄を引きずるように持って帰ったクマ子でした。