2年前に幸せいっぱいの笑顔で結婚報告をしていたタレントの神田沙也加さんが村田充さんと離婚したとか。
芸能人のよくある性格の不一致とかそういう理由なんだろうな、と勝手に決めつけて白けていましたが、理由を知ってびっくり。
子供を望まない神田さんと、子供を望む村田さん。
その折り合いがつかず、別々の人生を歩むことにしたーと両者のブログに書かれていました。
これは・・・・
離婚して正解だな、と個人的に思います。
かつてクマ子は「子供を産めるのに産まない選択をする女性は贅沢だ」と思っていました。
だけど自分が結婚して、夫と様々な価値観の違いで衝突するうちに気づいたのです。「自分の価値観が絶対じゃない」と。
不妊治療を始める時もそうでした。不妊治療をしてでも子供は欲しいと思うクマ子の価値観と、自然に子供ができないなら治療してまで授かる必要はないと思うクマ吉。
この時、クマ子は自分の気持ちを理解してくれないクマ吉に対して強烈な不信感と嫌悪感を感じました。だって、子供が欲しいという私の価値観が絶対だったから。「間違えている」と思っていたから。
でも、よく考えてみるとどっちも間違いではないし、どっちも正しいわけではないんですよね。
ただ、子供を持つことに対する価値観が違うだけ。
幸い私たち夫婦の場合、クマ吉が最終的にイヤイヤ不妊治療に協力をしてくれるようになったので今があるのですが、この子供を持つことにたいする価値観が違うと、なかなか折り合いはつかないと思います。
たとえどんなに相手を愛していても。
だから神田さんと村田さんが別々の人生を選択した、ということは正解だな、と。
神田さんも村田さんも、それぞれでまた幸せになってほしいな。
出産、と聞いて多くの人が真っ先にイメージするのが自然分娩だと思います。
陣痛がきた~!5分間隔になったら病院に電話だ~!入院だ~!分娩だ~!オギャー!!というドラマでも良く見るお産。
そして時折ニュースで話題になったりするのが無痛分娩。
これは欧米では一般的な分娩方法で、麻酔を使って陣痛の痛みを軽減して出産する方法。日本でこれを選ぶ妊婦はいまだ少数で、対応している病院もまだまだ少ないのが現状です。
そして今回クマ子が選択をしたのがこの無痛分娩です。
「無痛なんてとんでもない!!赤ちゃんはお腹を痛めて産むことで愛情が芽生えるのよ!!」なんて声が聞こえてきそうですが、なぜ無痛を選択したかと言うと、それは私自身が高齢出産であることと、産後親のサポートを受けられないというところにあります。
出産経験者曰く、お産の何が大変かというと、それは出産までに何百回と母体を襲う陣痛。腰が砕けるような激痛が何度とやってくることで母体はひどく消耗し、高齢になればなるほど最後までがんばる体力がなくなってしまう・・・のだそうです。
産後は育児をしながら母体の回復も絶対です。親元の近くに住んでいれば産後も何かと親を頼ることができますが、クマ子たちは両方の両親が遠いため、産後どちらにも頼ることができません。
初産で高齢。さらに出産後、育児をする体力を思えば、体力温存ができる無痛分娩が自分にも赤ちゃんのためにも最も良い方法と信じ、迷わず選択しました。
それが出産を2週間後に控えた今、心に迷いが生じ始めたのです。
本当に無痛分娩が赤ちゃんにとって良かったのか。自分が楽をしたいだけで、赤ちゃんには麻酔のリスクが高いのではないか―。万が一のことが赤ちゃんにあればどうしようー
無痛分娩に大反対の母の言葉もチラチラ心に浮かぶようになりました。
そんな私の葛藤する心を救ってくれたのが先日ブログにも書いたyogamomoの奥野先生。
「無痛分娩のニュースは視聴者が悪いイメージを勝手にもってしまうような報道のされ方が多いけど、実際無痛分娩は私は良い選択だと思います」
そう言いながら自然分娩を選択した奥野先生は出産がどれほど体力が奪われるかを丁寧に説明してくださいました。
そして出産は通過点で、大変なのはその後ノンストップで続く授乳等の育児であるということも。
もう今日産まれても良いと言われているとはいえ、陣痛促進剤を使ってお腹の子を無理やり外に出そうとすることも罪悪感を感じ始めているということも相談すると、それに対しても心強い言葉をいただきました。
そして「本当に出産も子育ても体力が残ってないとできないんです。そういう意味で私は無痛を選択するのは良い選択だと思いますよ」
そうおっしゃった後に、こう言ってくださいました。
「自分が考えて選択したことならそれに自信を持った方がいいです。じゃないと何かあったとき、原因をすべてその自分の選択のせいにしてしまうから」
この言葉にクマ子はハッとしました。
本当にそうだ。ちゃんと考えて選択したことなのに急に不安になって悪い方に考えて・・・。
何かあったら「私が無痛分娩にしたから」と、一生そこを後悔して自分を責めるところだった、と。
これは出産方法の選択だけでなく、不妊治療をする、しないの選択や、人生のすべての選択についてあてはまることかと思います。
自分が考えて「する」「しない」の選択をしたのだから、それに自信をもたないでどうする!
奥野先生の一言が私の心の迷いを消し去ってくれた瞬間でした。
私は私の選択を信じよう。