こちらに戻ってからクマ吉が出勤中はクマ太郎と2人きりのクマ子。クマ太郎は相変わらず泣きぐずることが多く、1日の80%は泣いています。
それでもだんだんその泣きにも慣れてきて気にならなくなりつつあったのですが。
困った事態が発生。
夕方から急に泣き始め、そのままその泣きが喚きに変わり、ついには金切り声になってしまったのです・・・。
夕方4時から泣き始めたと思ったら気が付けば間もなく6時半。2時間半ほど泣き続けていることになります。クマ子はどうして良いかわからずおろおろ・・・
泣く子だけどこんな泣き方でこんなに泣き続けることは今までなかったのに。
一体何がだめなの???
おむつを替えてもだめ、おっぱいは咥えないし、何がイヤなのかわからない。
2時間半泣かれてこちらもほとほと疲れてしまっているのにどうしようもない。近所に相談できる人もいない。知り合いもいない。
どうしよう
どうしよう
クマ子もどうして良いかわからなくって泣きたくなりました。
赤ちゃんの言葉が理解できない。
クマ子だって疲れたんだよう・・・
「なんで泣くの?どうしたの?ねえ、お母さんに教えてよう・・・」
話しかけてもクマ太郎は答えるはずもなく、泣きわめくだけ。
ほとほと困ったクマ子の目にはいったのは、もしもの時にと切り取っていた子育て困った時の相談ダイヤル。
電話で相談を受け付けてくれるという公の電話相談センターです。
そうだ、こういう時にこそ利用しないと・・・電話応対は6時半まで。あと15分で終了だ。
慌てて電話をかけました。
この時のクマ子の心境は誰かに相談したかった。話を聞いて欲しかった。どうしたら良いか教えて欲しかった。
書かれた番号に電話すると・・・
「只今、大変電話が込み合っております。恐れ入りますが・・・」
つながらない!!!!
もう一度かけてみてもつながらない。
何度かけてもつながらない!!!!
そうしている間にもクマ太郎は「きっぃいいいいいいいいいい」と金切り声をあげて泣き叫び続けています。
ちょっと待ってよ、もうすぐ6時半じゃん・・・電話つながらないまま終わっちゃうじゃん。
何のための相談ダイヤルだよ!!!!
苛立ちと焦りがクマ子を徐々に支配していきます。
クマ太郎とクマ子だけの空間。
相談センターにつながらない電話。
募る焦燥感。
電話は結局つながりませんでした。
望みが絶たれた気分のクマ子。
このクマ子の様子を感じたのか、はたまた泣きつかれたのか、クマ太郎は気が付くとクマ子の腕の中で寝息を立て始めていました。
良かった・・・
ほっとしました。
本当に。
心底ほっとしました。
この泣きはキツイ。
収まったからよかったものの、このまま続いてたらクマ子もどうなってたか。
こういう公の相談の場の問題点は定時に、しかも夕方には終わること。
子育てをしていて不安になるのは、だいたい夕方から夜中。日中は何かあってもどこか電話できるところがあるものですが、夜になるにつれてサポートしてもらえるところがなくなってしまうのです。
今は働き方改革もあって夜に仕事をすること自体、行政的にNGなのかもしれませんが、近くに知り合いも親もいないクマ子たち夫婦のような子育て世代のためにも夜間のサポートを充実させてくれたらなあ、なんて思ってしまいました。
しかしクマ太郎はなんであんなに泣いていたんだろう。
未だに謎です。