怒る母。
家で仕事をしているとスマホの着信音がなりました。後出かけなおそうとそのまま出ないでいたら、なかなか鳴りやまない呼び出し音。
急ぎの要件かと思い仕方なくスマホを手に取ると実家の母からの着信でした。
「もしもしクマ子?いま電話で話できる??」
ちょっと興奮してる感じの母。私が少しなら大丈夫だよ、と言うと・・・
「聞いてよ――――!!!!」
母の怒り爆発!
聞けば来年度からeTAXで確定申告をしようと思い、母本人のeTAX用IDと父のID取得のため税務署に行ったそう。昨年9月末に立派で大きな封書で「ご家族代理人様でもID取得ができます」と通知がでかでかと来ていたので、てっきり母は父のIDも一緒に取得できると思い、必要書類をそろえて税務署に行ったそうですが・・・。
答えはNOOOOO。
E-TAX用IDは本人が来て確認をとらないと取得できないとのこと。
母としては納得いくわけない。なぜなら手元に税務署から送られてきたでかでかとした封書に「代理人でもID取得できますのでご利用ください」と通知されているのだから。
「こういう案内が昨年9月に届いているんですよ??それでだめとはどういうことですか?」
問い詰めると係の人は「お待ちください」。
わかる!このシーンがありありとクマ子の目に浮かびます。「お待ちください」。これ、役所の常套句。
結局3人の人に「お待ちください」と言われ、たらいまわしをされて待たされた挙句、帰ってきた言葉は
「実はその案内が間違えていまして、12月ごろに内容訂正のお葉書を一斉に送付しているのですが・・・・」
という回答。
母はとても几帳面なので郵便物もきっちり目を通し、要、不要を判断する人。その母がはがきは受け取ってないという。
「100歩譲って代理人様のID取得はできません、という訂正のはがきを送ったとしてもよ?9月にこんなご立派な大きな封筒で代理人取得できます!!!と案内しといて、訂正は小さなハガキ1枚で済ますなんて。どういうことよ!!!!!」
わかるわかる。
お役所ってなんで「決まりですので。」「ご通知しておりますが」とか言い訳のオンパレードなんだろう。なかなか申し訳ありません、とかちゃんとした謝罪の言葉がでてこない。
そもそも大々的に代理人のID取得を告知したその販促物代や郵送費は税金で払われているのに、それらが全部ミスインフォなうえ、訂正のハガキをちまちまだしているなんて・・・。
「ゆるせなーーーーい!!!!」
ここまで一気に話して母はようやくいつものマダムさを取り戻しました。
「誰かにこの怒りを今すぐ聞いて欲しくて。すっきりしたわ、ありがとう。」
そういって電話が切られました。
母ももうすぐ70歳。でもこの調子だとまだまだ元気そう。
元気なうちにクマ子の子供をだっこしてほしいなあ。