「ホームランを打ったことのない君に」

月に１回、息子の小学校で読み聞かせをしています。
絵本は好きで、いい本をみつけるとうれしくなりますが・・・これもおすすめ。

「ホームランを打ったことのない君に」

ホームランどころかヒットも打ったことのない少年、今日もうまくいかなかった。
そんな時、近所のお兄ちゃんに再会する。
高校野球で活躍したお兄ちゃんも、試合でホームランを打ったことがないという。
でも、あきらめない、いつか打ちたい、と。
話を聞いているうちに少年も、あきらめたくないと思う。
家に帰ると、お母さんから、そのお兄ちゃんが以前事故にあいかなりのダメージをうけた話を聞かされる。
リハビリをして、戻ってきたのだというお兄ちゃん・・・ぼくもいつかホームランを打ちたい、あきらめたくない。

テニスをしている息子の顔が浮かびました。
スポーツだけじゃなく、日々うまくいかないことはたくさんあります。
あきらめないで！そんな背中をおしてくれる本です。

「陸王」

最近、少し読書のペースが落ちている私ですが、これは一気に読みました。
池井戸潤さんの小説は、大好きで、ほとんど読んでいるのですが、やっぱり弱小企業が戦う話が一番面白い！
「倍返しだ」の銀行ものよりお勧めです。

今度は老舗たびメーカーが、スニーカー、それも陸上選手用の本格的なものに挑戦する話。
お金がない、ノウハウがない、コネクションがない、ないない尽くしの中、戦う社長と社員たちの姿が泣けます。
ぜひ、お正月休みに！

朝ドラ「朝がきた」の原作、読んでみました。

「土佐堀川～広岡浅子の生涯～」
行動力のある女性の本は大好きです・・・がこの人は度を越えています。
もともとお姫様のように育ってきた浅子が、両替屋に嫁ぎ、明治の揺れ動く日本の情勢の中、炭鉱を買い、銀行を作り、そして女性に学問を！と女子大学の設立にも奔走し、生命保険会社を作る・・・フィクションみたいな本当のお話し。
朝ドラの中では、少々子供っぽい感じに描かれていますが、この本の中の広岡浅子は好奇心と行動力の塊のような女性です。
そしてなにより先を読む目があった。
同じような情報は、ほかの人も得ていたはずですが、「これからは石炭が必要だ」「幕府がなくなるなら、このまま両替屋としてやっていくのはむずかしい」などなど、とにかく先を先をしっかり見て歩いています。
あの時代ですから、そんな女性はかなりの変わり者とみられていたはずです。
でも、そんなことより信じる道を歩くことに一生懸命な人、素敵です。

その潔さに、気分がすかっとします。
今年一番面白かった小説です。

「海街ダイアリー」

「海街ダイアリー」吉田秋生　1～６
最近は、原作が漫画の映画やドラマ、結構ありますよね。
当院にも、私の娘の趣味で・・・「ドクターコトー診療所」などおいていますが、今回は是枝監督の新作映画ということで注目されている「海街ダイアリー」気になって買ってみました。

母親の違う4姉妹が、一緒に暮らすことになり、鎌倉の町で恋愛、仕事、そして家族の絆を描いた物語です。
まあ、若干きれいごとなところは感じますが（大人ですから・・・）誰でも、人に優しくありたいと思いますが、私もそうありたいと思っちゃいました。

私の理想「幸せの隠れ場所」

たぶん20回ぐらい見ている映画・・・さっきまたみました。
「幸せの隠れ場所」
もしかしたら、過去にブログで紹介しているかもしれませんが、話をさせてください。
アメリカンフットボールの選手の実話です。
麻薬中毒の母を持つ、黒人の青年マイケル・オアー。彼は、住むところもなく、いつも友人の家を転々としていました。
そんな彼をある日、同じ学校に子供を通わせる白人のリッチな家族が「寝るところあるの？」と言って家に連れて帰ります。
そこから、彼はアメリカンフットボールの才能をみいだされ、大学に行き、ドラフトで1位指名される選手になる。

でも、私がこの映画を好きなのはサクセスストーリーが好きなわけではないんです。
主人公は実は、黒人の青年ではなく、隣にいるママ。
彼にチャンスを与えた張本人です。
でも、話しは彼が幸せをもらったのではなく、彼が家に来たことで彼女が、彼女の家族が幸せをもらったところにあるんです。

実在する彼女に私は本当に憧れています。
映画の中で彼女は、友達に言います。「幸せをもらっているのは私の方よ」と。
自分の直感を信じ、行動し、そして周りを幸せにしていく彼女のパワー。
私の憧れです。

DVDも出ていますし、ケーブルテレビでもよく放映されています。
ぜひぜひみてください。