DVDプチマラソンです~。
近未来、囚人として生きてきたジェームズは厄災を導いたとされる12モンキーズを追って過去に跳んだ。しかし、過去の人々には彼の話は理解できず、精神病棟に入れられてしまう。担当になった精神科医に懸命に話すが、なかなか信じてもらえないまま未来に引き戻される。過去へ飛び未来に戻り、細菌がばらまかれた1996年で再び出会った二人は、同じ元患者のジェフリーが12モンキーズの鍵を握ることを知る。何度目かで戻ってきたジェームズはしかし、未来と過去の記憶に自信がなくなり、助けを求めるようになるが…
そんなあらすじです。1995年本国公開、1996年日本公開と、年代をリンクさせたマーケティングはアメリカらしいと言えばらしいですね。その頃はWindows95が世界的にひろまり、バイオテクノロジーが取りざたされ、日本はバブル崩壊後の冷え込みのまっただ中。
アメリカでは逆にいまで言うハイテク株が買われ、ITバブルが起こっていますね。WiKiでみてみると、このころからすでにサブプライム融資が始まっていたらしいです。見方を変えると、下層(中間層でも下に位置する層や貧困層に当たるのかな?)の落ち込み具合が顕著で、サブプライムローンを売れば飛びつく客が大勢いたという、皮肉な経済格差が表に現れてきたのでしょうかね。
閑話休題。
ブルース・ウィリス、マデリーン・ストウ、ブラッド・ピット、デヴィッド・モースなど、当時でも有名な役者が出張っています。名前はわかりませんが、おそらく端役でも観たことのある顔があったんじゃないのかなァ。
なかでも、ここはブラッド・ピットの演技が注目ですね。役柄が役柄なのでそう感じてしまうのですが、イカれたキャラを装って、実は冷静に周囲を分析しているのかもしれない、なんて思ってしまうぐらい、静と動が入り乱れつつも眼に力がこもってました。まあ、結局は最後までイカれたままですがw
キーとなるエピソードが一点に収束していく様を観るのは何とも気持ちのいいものですが…救いはないんですか!? と言ってしまいそうになる最後ですねぇ。最後の最後で皮肉を効かせてくるあたり「わかって」いるなあと感心します。
動機付けや必然性などいろいろ「?」な部分もありますが、テーマソングの「軽妙」を狙った音楽がワタクシにとってはシリアスブレイカー。パッケージのおどろおどろしい雰囲気をきれいさっぱりぬぐってしまった感じです。ブラッド・ピットのあのキャラもそれに拍車をかけてたような…。シリアスなはずなのにシリアスになりきれない絵面がおおく、ちょっと消化不良。というかあの音楽で古畑任三郎を思い出してしまい、イメージがまとまらないですW やめてくれw
SFサスペンスと銘打っていますが、サスペンスは微妙…でもいわゆる鍵探し推理は楽しめるので、皆さんも是非。
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