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その少女、セイリは言った。「私には友達はいない。でもみんなと笑い合いたい」と。
宿の女将バアムは言った。「彼らの力になってやりなさい」と。
セイリは自分の特技で彼らの心をつかんだし、住人はそんんなセイリに感謝した。
英雄とまで呼ばれた私だが、結局できたことといえば、彼女たちの間を行ったり来たりしただけだ。なんの力も無いと思った。
シェレカンの試練はそんな私の目を覚まさせるのに十分だった。過去のシェレカンが5人、容赦なく攻撃してくる。生半可な覚悟では山の国の民は救えない、と。
重鎚が、銀盾が、私の剣を弾く。戦斧が、私の足腰を砕く。鍛えられた拳脚が、私の鎧盾を貫く。
そして、人間でありながら人間を超えた大剣の「強さ」が、私をたたきのめす。
何度尻尾を巻いて逃げたのだろうか。彼らはしかし、必ずそこに立ち塞がってきた。お前の覚悟はそんなものか、と。
山の乾いた日差しの中。
薬の瓶を振りながらセイリが笑顔で言う。
「これもノーヴァンスティン様のおかげです。ありがとうございます!」
宿の客に挨拶していたバアムが笑顔で言う。
「おや、ノーヴァンスティンじゃないか。それで、どんな用だい?」
彼女たちに、私はなんと応えればいいんだ? なにが、できるんだ?
答えが出せぬまま、それでも私は試練を突破した。
ドベンクルンに戻ってくると、祭司長がガーモスにおもねって、呪術を施したという話が飛び込んできた。村長と話し、呪いの効果を薄めるため、一足先にガーモスの巣へ向かった。
特別な力を持つ泉の水を祭壇に振りかけると、確かに呪いの効果が弱まってくるのがわかった。
すると、寝床を荒らされたことに怒ったガーモスが現れた。
レッドドラゴンの名に恥じぬ、真っ赤な体躯。振り下ろされる前足。地面を踏み抜く太い後ろ足。巨躯を宙へと舞い上がらせる大きな翼。凶悪な牙が並ぶ口から吐き出される炎。どれもが、圧倒的な暴力の塊だった。
ーーーオオオオオオォォォォ!!
聞こえた雄叫びに目を向けると、ドベンクルンの兵士たちが矢を放ち槍を突き出し、ガーモスを倒さんと声を張り上げていた。
見回すと、陽炎のように揺らめきながら、しかし実体を持ってシェレカンの5人が宿敵と戦っていた。
5人からの一瞬の視線を受け、ぐっと唇をかみしめ、私もまた、ガーモス討伐に名乗りを上げた。
結果を言えば、私の最後の一太刀でガーモスが倒れた。戦いの様子はあまり覚えていないが、最後の方はシェレカンの5人も、ドベンクルンの兵士たちも姿が見えなくなっていたように思う。
日陰をわたる風。
バアムの宿の手すりに腰掛けた女性は、肩越しに村を見やり、切なそうな微笑みで言った。平和な日常が大好きだ、と。
ふと、腑に落ちた。同時に安堵した。
少なくともこの瞬間は、その大切な日常を守れたのだ、と。覚悟が決まらなくても、私が行ってきた数々のことは、無駄では無かったのだ、と。
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はい、黒い砂漠日記です。
シェレカン5人衆は強かったです。3度チャレンジしてやっと突破しました。でも最後は、4人目を倒すか倒さないかというところでいきなり依頼達成という、バグなのか何なのかわからない結末となりました。
装備のレベルが釣り合っておらず、マンシャウムの調査やミルの木遺跡、オーディリタの漆黒のオオカミや星の墓場の討伐の依頼、はてはガイピンラーシアの調査など、戦闘系依頼が全く進みません。こっちの攻撃は通ってるんだかなんだかですが、向こうの攻撃が当たるとごっそり削られてしまいます。AP210DP290でこれです。戦闘がへたっぴなので、もっといい装備にしないとマズいのですが、これより上となるとボス装備あるいはブラックスター狙いになってしまい、そこにたどり着くには今の装備では歯が立たない感じ。
金にものを言わせて、といきたいところですが、これらの装備の取引金額は私の全財産のン百倍です。
(´・ω・`)む~りぃ
武器の強化もクロン石が圧倒的に足りなくて中断中…どうしたものでしょうかね…
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