春うららかなGWいかがお過ごしでしょうか。
ワタクシは幸運にも1日2日ともにお休みをいただけまして、のーんびり過ごしておりますが、もちろんお仕事の方もいらっしゃるでしょう。お疲れさまです。
で、ここ最近とんと観れなかったDVDをようやく観る時間ができたので、DVDプチマラソンでもやろうかなと。以前はまとまった休みが取れた時にはよく観てない映画を買い込んでがっつり洋画漬けにするDVDマラソンをやっていたのですが、個人で仕事をするようになってからはなかなか時間がとれずにいまして。このGWにひさしぶりにやってみようかなと。まあ、出かけたりする予定もあるのでホントにがっつりとはいかないのでプチということで。
火星調査チームが作業中、大型の嵐が発生。帰投準備中にクルーの一人が吹き飛ばされ行方不明に。艦長を始め残りのクルーは彼を心配しながらも火星を脱出したが、嵐の去った火星地表には、生きている彼の姿があった! 生き延びるために知恵を絞り身体を動かし、地球との通信も可能になった時、さらなるアクシデントが彼を襲う!
みたいな煽り文句のストーリーです。マット・デイモン主演のSF映画。アカデミー賞7部門ノミネート作品です。NASAが全面協力とのことで、リアリティは抜群でしょうね。時には失敗しながらも一つ一つ課題をクリアしていき、生きることへの飽くなき追求心だったり、かの見えない仲間との信頼だったり、U・S・A!U・S・A!っぽい良くも悪くもハリウッド映画だなあ、というのが第一印象です。
まあ突っ込もうと思えばいろいろあるんですが、それは置いといて、ワタクシ的に、おっ、と思った描写がありまして。
いろいろあって食料が危機的状況になるんですが(お約束)、そのあと鏡で傷の具合を見ているシーンがあったんですが、物語冒頭の肉体よりもちゃんとやせ細っているのがわかり、本人がやってたら減量大変だったろうなーと感心しました。そういうところの「リアリティ」はちゃんとしてるのがハリウッドだったりするんですよね。
ジェフ・ダニエルズ演じる長官の、アクの弱さも気になったところ。もっと極端に振り切れててもいいような気がしています。せっかくいい俳優を使っているのだから、彼の演技力をもっと生かせる演出があるともっと魅力的になったんじゃないかなー。
あと、突然の中国推し。伏線があったと言えばあったんですがそれは伏線じゃ無いよね、という事柄なので、ホントに唐突にストーリーに絡んできました。確か公開時直後にも似たような感想がネットに流れていたように記憶しています。リチャード・ギアが反中国発言をしたことで明確な圧力があってハリウッド映画業界から干されている現状がある以上、その存在自体はすでに切っても切れないことになっているようですね。いい気分はしませんが。何で最後までU・S・A!U・S・A!で通さなかったのかなァ。
そんなうまくいくわけないだろ、という突っ込みどころ満載ですが、孤独の悲しみや不安をマット・デイモンが巧みに表現しているので、ストーリー的に大きく外れた感じはしなかったです。ただ、さっきもちょっと触れましたけど、振り切れたキャラクターがいなかったのが減点ポイントかな。みんないい人なんだもの。というか世界中がいい人なんだもの。「70億人が、彼の還りを待っている」が映画公開時のキャッチコピーですからねェ。
最後にちょっとホロリとさせられましたけど、おおむね外さないSF映画と言っていいんじゃないでしょうか。
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